JUU4E のNEW アルバム堂々完成!<新しいヤバいもの>を運んでくる密貿易船のクルー、JUU4E が持ち込む新しい積み荷は、TRAP を媒介に強烈なメッセージを搭載した最新鋭汎アジア音楽
HIP HOP のグローバルとは?ローカルとは?ハイプまみれの<馬鹿世界>を塗り替えるタイの異能ラッパー、JUU4E の新作は21 世紀の汎アジアン・ミュージック希望の灯であり、世界に向けて放たれた黒船だ。いや、白昼堂々来るのが黒船ならば、本作は夜を縫って海を渡り<新しいヤバいもの>を運んでくる密貿易の小型船だ。米発祥のTRAP ビートは世界の共通言語となってレプリカを生み続け、各国のラッパー達はSNS 上のハイプを駆使し一発のバズからマネタイズを目論む中、ひたすら自分のローカルを力強く表明しオリジナルなHIP HOPを作り出し続けているのがJUU4E だ。
前作『New Luk Thung』(2019) ではYoung-G プロデュースの元、タイの雑食ゲットー歌謡、ルークトゥンとHIP HOP を折衷し、最新のHIP HOP であると同時に最新のルークトゥンでもあるという傑作をぶちあげ、タイの権威あるRIN (Rap is Now) の年間ベストにノミネートされ内外に衝撃を与えた。
本作は全てJUU4E のセルフ・プロデュースで、ミキシングをYoung-G が担当。タイ日英語リリックと伸縮自在なフロー、前作よりダビーに煮詰められたトラックは、HIP HOP / TRAP を咀嚼し、完全に自分のものとした前作同様だが、特筆すべきは強く<アジア>をレペゼンしている意思が感じられる点だ。マレーシア音楽の影響を受けたタイ南部の舞踊芸能ロン・ゲン、日本民謡、そして彼が幼い頃から慣れ親しんできたテレサ・テンの曲を引用しているが、JUU4E の地肉となってアウトプットされたそれらは、見せかけのグローバルやエキゾチシズム、また現在のアジアのHIP HOP に悪気なく横行するセルフ・オリエンタリズムを軽々と一刀両断する。
もしあなたがアジアのHIP HOP 熱いよね~とネットに氾濫する情報をかじって本作に触れたなら僥倖。馬鹿な世界に真っ向から挑むリリックと、圧倒的な自由さでぶちかまされるサウンドに叩きのめされて是非とも馬鹿になって欲しい。
発売・販売元 提供資料(2021/01/29)