ネヴィルの息子らのスーパーファンク集団8年振り新作!
アーロン・ネヴィルの息子アイヴァンと、アート・ネヴィルの息子イアンを中心とした新世代にしてレジェンドの血統あるスーパーメンバーによるダンプスタファンクの2021年作!ニューオリンズファンクを基に、スワンプ~ロック~ブルース~フュージョンなど縦横無尽なヘヴィ・ファンクが満載!オススメ曲はChali 2naとTrombone Shortyをフィーチャーした(11)や、タイトル・トラック「Where Do We Go From Here」。
(C)神戸店:安波 教道
タワーレコード(2021/05/06)
アーロン・ネヴィルの息子アイヴァンと、アート・ネヴィルの息子イアンを中心としたニューオーリンズ・ファンクの新世代を担うファンク・グループ、DUMPSTAPHUNK。結成以来、ニューオーリンズの由緒正しい音楽的伝統を受け継ぎながら、21世紀のファンク・フュージョン・サウンドを追い求めている彼らが、混沌とした時代に届けるヘヴィー・ファンクな新作『WHERE DO WE GO FROM HERE』をリリース!
ニューオーリンズ・ファンクの新世代を担うファンク・グループ、DUMPSTAPHUNK。アーロン・ネヴィルの息子アイヴァンと、アート・ネヴィルの息子イアンを中心とする彼らは、結成以来、ニューオーリンズの由緒正しい音楽的伝統を受け継ぎながら、21世紀のファンク・フュージョン・サウンドを追い求めている。その彼らが前作、2013年に発表された『DIRTY WORD』から約7年ぶりとなるニュー・スタジオ・アルバムを完成させた。
2003年、ニューオーリンズ・ジャズ&ヘリテッジ・フェスティヴァルでのギグをきっかけに結成されたDUMPSTAPHUNKは、ネヴィル・ファミリーのグルーヴを受け継ぎながらも、そこにR&Bやスワンぷ・ポップ、ブルースにロックなど様々な要素を混ぜ合わせ、伝統と新たなものがミックスされたヘヴィーでグルーヴィなファンク・サウンドを作り出している。「先が見えないのは、時として不安だ」ニュー・アルバムについてアイヴァンはそう切り出した。「でもそれに乗っかるしかない時だってある。この国は今分岐点に差し掛かっていて、変わらなきゃいけない部分もあるのさ」実際新作『WHERE DO WE GO FROM HERE』は、現代社会を見つめたテーマの楽曲とダンス・ファンク・ナンバーが絶妙なバランスで配置されたアルバムとなっている。「新曲を聞いた人たちが、ダンスしながら、何等かの考えるきっかけを見つけてほしいと思っている」そうアイヴァンが語る。アルバムに先行してリリースされた、Chali 2naとTrombone Shortyをフィーチャーした「Justice 2020」や、タイトル・トラック「Where Do We Go From Here」を聞けば、彼が言わんとしていることが伝わってくるに違いない。
世界が不安と混沌に包まれながらスタートした2020年代。その中でDUMPSTAPHUNKはニューオーリンズのルーツにしっかりと根差しながら、バンド・メンバーの中に流れる音楽的、そして哲学的影響を組み合わせ、より深く、よりグルーヴィに新時代のファンク・フュージョン・サウンドを作り出していくのだ。
発売・販売元 提供資料(2021/03/05)
アーロン・ネヴィルがツアーからの引退を表明したが、その息子アイヴァンや甥イアンらを擁するニューオーリンズの現行バンドが元気なのは頼もしい。7年ぶりの新作は、ゲストのマーカス・キングがギターを掻き鳴らすバディ・マイルス・エクスプレス"United Nations Stomp"や原曲に比較的忠実なスライ&ザ・ファミリー・ストーン"In Time"などのカヴァーを交えてダンサブルかつ重量感のあるファンクをかます。泥臭くグルーヴィーなインストにNOLAの伝統が滲むも、キレ味の鋭さは現代風。トロンボーン・ショーティを招いて反トランプを謳った4年前のプロテスト・ソングにチャーリー・ツナのラップを加えた"Justice 2020"は昨今の社会状況を踏まえた曲だが、それ以上に音を奏でる喜びに溢れているのが良い。
bounce (C)林 剛
タワーレコード(vol.450(2021年5月25日発行号)掲載)