| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2021年02月19日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | DU BOOKS |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784866471075 |
| ページ数 | 672 |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
編者より
第1回 佐藤勝
第2回 紙恭輔 創成期としてのP・C・L時代~P・C・Lが初めて製作して大成功を収めた〈ほろよい人生〉
第3回 黛敏郎 その1 戦後派作曲家の登場~ユニークなメロディのうごきと新鮮な感覚で人々を驚かせた〈カルメン純情す〉
第4回 菅原明朗~菅原明朗が映画音楽の作曲へかけた気慨、誠実な探究がみごとに結晶した〈藤十郎の恋〉
第5回 早坂文雄 その1~いくつかのバラバラなシークェンスをボレロの展開が巧みに結びつけ、生き生きとまとめあげた〈羅生門〉
第6回 芥川也寸志~日本映画の"エフェクト"とは、まったく異なったユニークな音の演出がみられる〈太平洋ひとりぼっち〉
第7回 伊藤昇~浪花節のメロディを採って、シンフォニックな重々しい曲にした〈桃中軒雲右衛門〉
第8回 早坂文雄 その2~重々しく悲しみのこもった、それでいて勇壮なメロディー。素朴で単純な音のうごき。〈七人の侍〉
第9回 林光~小編成のオーケストラと女声ヴォーカリーズを使って、主題曲ともいえるものを主体においた〈裸の島〉
第10回 深井史郎
第11回 武満徹 その1~一種のミュージカルといえるような作品にリリカルなメロディで特色をだした〈涙を獅子のたて髪に〉
第12回 山田耕筰~トーキー音楽の黎明
第13回 松村禎三 記録映画と劇映画のあいだ
第14回 伊福部昭 映画音楽の過去の意識をみる~単純明快なリズム音楽を繰り返しくりかえし執拗に反覆しつづけていくオスティナートを用いた〈ゴジラ〉
第15回 武満徹 その2 〈怪談〉を中心に~映画音楽は、かならず演出されなければならないのですという彼の理念に基づいてかかれた〈怪談〉
第16回 黛敏郎 その2 〈赤線地帯〉論争~〈赤線地帯〉の音楽をめぐるあの論争は、創造的な批評の不毛をさらけだしたひとつの出来事だった
第17回 池野成~"映画"における映像と音楽の真のありかたを知っている監督と作曲家との結びつきが表われた〈雁の寺〉
第18回 堀内敬三 松竹の主題歌・映画音楽の誕生~蒲田撮影所に松竹少女歌劇団全員を集めて撮影された〈微笑む人生〉はわが国最初のレビュー映画だった
第19回 早坂文雄 その3 〈近松物語〉の一音の論理~日本の伝統音楽が初めて映像と音の新しい意味を持って登場した記念碑的作品〈近松物語〉
第20回 八木正生 モダンジャズからの出発~ジャズっぽいブルース的な音楽をつけた〈殺人〉は、アニメーション音楽として傑出していた
第21回 湯浅譲二~静かにおごそかでしかもエロティックな官能的な音楽が特にすぐれていた〈黒い雪〉
第22回 服部正 その1~トーキー音楽の抒情
第23回 服部正 その2~「これは歌舞伎の〈勧進帳〉を音楽劇に直したような作品なんだな」と監督自身が語る〈虎の尾を踏む男達〉
第24回 早坂文雄 その4~映画音楽のひとつの新しい表現としての"対位法"的な方法が実験された〈酔いどれ天使〉と〈野良犬〉
第25回 木下忠司~〈わが恋せし乙女〉のころ
第26回 早坂文雄 その5~森田たま原作による明治後期の北海道を舞台にした「社会派メロドラマ」ともいうべき〈リボンを結ぶ夫人〉
第27回 早坂文雄 その6~映画音楽における「日本的音楽論」
第28回 柴田南雄 その1~記録映画の勃興期1
ほか
マエストロたちはどのように映画の音をつくってきたのか?
日本初の本格的トーキー映画公開80周年記念出版。
日本映画史の第一級資料。
映画ファン必読の最重要文献の書籍化。
「キネマ旬報」伝説の連載「日本の映画音楽史を形作る人々」(戦前~戦後編)を、「アニメーション映画の系譜」篇も含めて収録。
武満徹、伊福部昭、黛敏郎、佐藤勝、芥川也寸志、林光ほか、当時現役で活躍中だった音楽家たちの生の声を収録。監督の演出術にも及ぶ本格的な「映画音楽評論・史論」でありながら、平易な文体で映画を語る喜びに満ち溢れた、映画ファン必読の最重要文献。
秋山邦晴夫人・高橋アキさんインタヴューも新録。
「戦前からの日本の作曲家たちがこころみた映画音楽への創造をぼくなりに追ってみた、これはひとつのささやかなマニフェストでもある」――秋山邦晴
「山田宏一「シネ・ブラボー!」、小林信彦「架空シネマテーク」、和田誠「お楽しみはこれからだ」、渡辺武信「日活アクションの華麗な世界」、竹中労「日本映画縦断」etc、と一九七〇年代前半の「キネマ旬報」には、後世に残る名連載が掲載されていた。これらの連載は、ほとんどが単行本化され、今でも目に触れる機会は少なくないが、唯一、当時、私が毎回、むさぼるように読んでいた超弩級のある長期連載だけは、陽の目をみないままになっているのがずっと気になっていた。それが音楽評論家、秋山邦晴の「日本映画音楽史を形作る人々」だった」――高崎俊夫(本書「編者より」)

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