※直輸入盤帯ライナー付
エキゾチックな世界観をジャズにもたらしたマルチ・リード奏者ユセフ・ラティーフ、1966年収録の未発表ライヴ音源集!
★米テネシー州出身のマルチ奏者ユセフ・ラティーフは、1940年代よりプロのテナー・サックス奏者として活動をスタート。元々はハード・バップのテノール奏者であった彼だが、即座に才能溢れるマルチ楽器奏者へと成長。テナー・サックス以外にもフルート、オーボエ、バンブー・フルート(尺八を含む竹製の笛)、シェーナイ(管楽器)、ショファー(角笛の一種)、アルグール(地中海地域の横笛)から日本の琴までと、世界中の民族音楽/マイナー楽器を自身の作品に取り込み、アバンギャルドの世界ではお馴染みの顔となった。
★そんな彼が1966年2月にロンドンの老舗ジャズ・クラブ、ロニー・スコッツにて、自身のレギュラー・トリオであるリック・レアード(ベース)、ビル・エイデン(ドラム)、スタン・トレイシー(ピアノ)という輝かしい面々のローカル・バンドとライヴを行なった。ラティーフいわく、これまで共演した中でも彼ら3人は最も優れたミュージシャンだという。
★『ライヴ・アット・ロニー・スコッツ - 15 ジャニュアリー 1966』と題された今作の中でアバンギャルドの要素が垣間見られるのが、カルテットが不気味で美しいマット・デニスのスタンダードに落ち着く前のミニマルなイントロ、「Angel Eyes」だ。「Blues for the Orient」は特徴的な曲であり、ラティーフのオリジナル中でも熟練したトラックのひとつである。また彼は常に、映画のテーマ曲を再利用してトラックを作るエキスパートでもあった。1949年の壮大な歴史映画用に書かれたヴィクター・ヤングのスコアを使った「Song of Delilah」は 、素朴で情熱的なブルースの小旅行のような作品に仕上がっている。「Last Night Blues」は頭に残る、ミニマルでオリエンタルなサウンド。異世界のような雰囲気を作り出している鋭い笛の音がこの曲を特徴づけ、まるでUFOの上でヤカンの湯が沸いているようなイメージを起こさせる。「Yusef'sMood」は、駆り立てるようなR&Bで、ラティーフの初期のレコーディングを再訪するサウンドとなっている。
★ラティーフの際立つ個性の最大の要因は、管楽器や打楽器の常ならぬ用い方や、欧州以外の音楽形態への関心の高さにある。それ以上に即興ミュージシャンとしての力量ははるかに重要であり、また彼は「練習と研究は信頼できる。特に作曲に関しては研究だ。練習する中で自分を律する必要に気づき、やがてそれが自然になっていく」と、常に努力を怠ることをしなかった。そして2013年に93歳でこの世を去るまで、数々の人気アーティストの作品に参加した。
■Yusef Lateef - flute, shenai, xun, tenor saxophone
Stan Tracey - piano
Rick Laird - double bass
Bill Eyden - drums
発売・販売元 提供資料(2022/12/23)
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JMD(2021/01/09)