NYのシーンと絡みながらルーツ的サウンドを融合してきたディエゴ・バーバー
従来とは明らかに別路線でエレクトロな世界に挑戦した一作!
スペイン、カナリア諸島出身、地元の音楽学校、マドリードの音楽大学、音楽院を経て、長年に渡りクラシック・ギターを学び、ジャズ・フィールドに一石を投じる作品をリリースしてきたディエゴ・バーバーの新たな挑戦。
2009年、Fly(マーク・ターナー、ラリー・グレナディア、ジェフ・バラード)を迎えたデビュー作『Calima』をリリースしたほか、シェーマス・ブレイク、マーク・ターナー、2人をフロントに迎えた作品(双方の共演はなし)、クレイグ・テイボーンとのデュオ作もリリース。一方、前作は、ベン・ウィリアムス、エリック・ハーランドといったリズム・セクションを迎えるとともに、バーバーと同じくカナリア諸島に親戚を持つというマリンバ奏者Alejandro Coello を迎え、スペインの"Gojar"とその周辺の風景からインスパイアされた演奏を中心にした作品をリリースし、ルーツとつながる音楽に回帰した。
本作は、そんなバーバーが、エレクトロ・ミュージックに焦点を当てた作品。バッハからブラーウェルまで広くクラシックの楽曲に取り組んでくるとともに、ライヒやフィリップ・グラスなど、ミニマル・ミュージックにも強い関心を抱いてきたというバーバー。2年間にわたってプログラミングの手法などの研究を重ね、デトロイト・テクノ、そして、ベルリンを拠点とするエレクトロ・ダンス・ミュージックからインスパイアされたものを独自の方法でアップデートし、作品化している。
楽曲は、地元カナリア諸島で有名なドラゴの木にインスパイアされたというタイトルトラック他、ディエゴが訪ねた土地で聴いてきた音楽、リズムに触発されたものをベースにしたもの。MIDIギターや、プログラミングにより、基本的にソロで音楽を構築するほか、ベン・モンダーとの共演を筆頭に独自のヴォイスでキャリアを重ねるテオ・ブレックマンや、クレイグ・テイボーン、またAlejandro Coello もゲストとしてフィーチャー。ブレックマンの浮遊する美しいヴォイスが広がるアンビエントな場面あり、ユタの砂漠で夜通しのストレッチをしたときに体感したものを音楽にしたというシュールさも漂うM3、サンフランシスコの街のきらめきを描いたという色彩感を感じさせるM6、そしてクールなエレクトロ・ファンクが炸裂するラスト等々、全9曲。
今までの作品とは明らかに別の路線で新しい世界を提示したディエゴ・バーバー。興味が尽きません。
発売・販売元 提供資料(2021/01/07)