ファドの新生代を代表する歌姫マリーザ、偉大なるファドの女王、アマリア・ロドリゲスを歌う。 今は亡きファドの女王の後継者として世界中で高い評価を得ているファド・シンガーがアマリア・ロドリゲスの歌を取り上げた"トリビュート・アルバム"がアナログで発売!
今は亡きファドの女王アマリア・ロドリゲスの後継者として世界中で高い評価を得ているファド・シンガー、マリーザ。そのファドの女王の歌を取り上げた"トリビュート・アルバム"がアナログで発売となる。
ポルトガルの民俗歌謡、ファド。その魅力そのものであったアマリア・ロドリゲス。フランク・シナトラやエディット・ピアフ、エラ・フィッツジェラルドらと並び、20世紀の"偉大なる声"を代表するアーティストの一人である彼女は、孤高で崇高な存在感を持つカリスマ的シンガーである。そのファドの女王の伝統を受け継ぐのが、2002年に『FADO EM MIM』でデビューした新生代トップ・アーティストであるマリーザである。その圧倒的な存在感故に後継者が育たないと言われたアマリア・ロドリゲスの正当な後継者として高い評価を集める彼女が、敬愛する女王の歌を辿った作品、それが本作『MARIZA CANTA AMALIA(マリーザ、アマリアを歌う)』だ。
マリーザにとって、全編アマリア・ロドリゲスの楽曲で固めたアルバムは今回が初めてとなる。彼女にとって偉大なるシンガーの楽曲のみでアルバムを作ることは大きな挑戦だったが、2020年がアマリアの生誕100周年という記念すべき年だったこともあり、"今がその時"だと感じたという。「これが私にできる最高のアマリアへのトリビュートだと思った。彼女が遺してくれたもの、そして彼女が与えてくれたインスピレーションに対して感謝をささげるにも」そうマリーザは語る。『MARIZA CANTA AMALIA』は、アマリアの代表曲でありファドのスタンダードとなっている10曲を21世紀流にアレンジしている。しかし楽曲の魂は少しも失われることはなく、アイデンティティもそのままに、予想もしないスタイリングで新たに蘇っているのだ。マリーザは、本作を制作するためにマリーザは、坂本龍一やカエタノ・ヴェローゾとの共演で広く知られているブラジルのプロデューサー/ミュージシャンであるジャキス・モレレンバウムを招き、本作をリオ・デ・ジャネイロと一部リスボンでレコーディングした。時にはファドの伝統にのっとりアコースティック・ギターとともに、そして時にはアマリア・ロドリゲスが行った1940年代当時は"異端"とされたオーケストラとともに、感情の音楽とも表現される"ファド"に新たな生命と可能性を吹き込んでいる。
アマリア・ロドリゲスがかつてそうだったように、マリーザもまた、彼女にしかできない独自のスタイルで現在進行形のファドを歌い続けている。偉大なる歌い手の魂と楽曲を21世紀への未来へと歌い継ぐファド・アルバム、それが『MARIZA CANTA AMALIA』だ。
発売・販売元 提供資料(2021/03/12)