ロバート・グラスパー、テラス・マーティン、デリック・ホッジなどによるR+R=NOWの最新ライヴ盤。本バンドの作品がリリースされるのはデビュー・アルバムである『コラージカリー・スピーキング』以来となる。 (C)RS
JMD(2021/01/23)
ロバート・グラスパー、テラス・マーティン、デリック・ホッジなどによるR+R=NOWの最新ライヴ盤。本バンドの作品がリリースされるのはデビュー・アルバムである『コラージカリー・スピーキング』以来となる。
本作は言わずと知れたジャズ・クラブ、ブルーノート・ニューヨークで2018年に録音されたライヴ盤。全7曲のうち5曲が『コラージカリー・スピーキング』収録曲となるが、スリリングで臨場感あふれるダイナミックな演奏はスタジオ盤とは全く異なり、ジャズ・アーティストの真骨頂である"ライヴ"感を堪能できる作品となっている。フィーチャリングに俳優としても活躍しているオマリ・ハードウィックを迎えた。
アルバムの最大の山場はラストに収録された「レスティング・ウォリアー」。25分を超える白熱のパフォーマンスが収められ、エフェクトが加えられた独創的なサウンドに、楽器のまっすぐな音色がぶつかり、これまでにないユニークで力強い作品に仕上がった。
メンバーは2018年に発表した『コラージカリー・スピーキング』から変わらず。ジャズの革命児、ロバート・グラスパーに、ケンドリック・ラマ―のグラミー賞『To Pimp A Butterfly』を手掛けた現在音楽シーンの最重要プロデューサー/サックス・プレイヤーのテラス・マーティン。2020年に発表したアルバム『COLOR OF NOIZE』が好評を集めるデリック・ホッジ。エスペランサのバンドで活躍し、その後ロバート・グラスパー・エクスペリメントに起用されたジャスティン・タイソン。カリスマ・トランペッターのクリスチャン・スコット・アトゥンデ・アジュアー。そして「Don't Worry, Be Happy」という全米No.1ヒットを持ちグラミー受賞したボビー・マクファーリンを父に持ち、DJ、ビートボクサーからプロデューサー、シンガーと多彩な顔を持つテイラー・マクファーリン。豪華6人が再び終結した。
発売・販売元 提供資料(2021/01/22)
ロバート・グラスパーを中心とした現代ジャズ界のドリーム・バンドによる初ライヴ盤は、2018年にNYのブルーノートで1か月間に渡って開催したレジデンス公演から厳選されたテイクを収録したもの。スリリングかつダイナミック、臨場感溢れる録音はまさに〈ライヴ〉の醍醐味。なかでも、10分足らずのオリジナルをセッションを交えながら25分超えで展開したラスト"Resting Warrior"が圧巻の仕上がりだ。
bounce (C)藤堂てるいえ
タワーレコード(vol.447(2021年2月25日発行号)掲載)
ロバート・グラスパーを中心としたスーパーグループR+R=NOWは一度限りの企画モノだった? ならばあまりにも勿体ないと思いつつ次の一手には然程期待していなかったが、新たな動きが!2018年にブルーノートNYで行った24夜48公演のグラスパー祭における実況録音盤の登場である。アルバム曲に加え演奏されたテイラー、クリスチャンの楽曲、そしてケンドリック・ラマーのカヴァーはテラスのということか、フロントに異能プロデューサー3名を配した特殊なコンボ像が浮かび、グルーヴの渦化し長尺となったラストでライヴだからこそ味わえる彼らのジャズマンとしての身体能力に打ちのめされる。
intoxicate (C)片切真吾
タワーレコード(vol.150(2021年2月20日発行号)掲載)