ポストロック界隈からクラブまで沸かせた90年代を起点にし、2018年の「Dimensional People」で復活を果たし好評を得たスリルジョッキーのボス格MOUSE ON MARS。最新作「AAI」も持ち前の猛攻ぷりと踊れる厚いベース音が炸裂する熱狂作!!
6分半に渡り次々景色と感情が切り替わる激IDMナンバー『THE LATENT SPACE』の切れ味を聴けば、20年以上の活動を歩みながらも鈍らないアグレッシブさに踊りだしてしまう事必至!どの場面でもテンションが高めに置かれているのもミソ!さらにはタイトルにもあるようにAI技術を専門とする集団BIRDS ON MARSと共同で話し言葉をモデリングする自前ソフトウェアを開発し本作の制作に導入!
人類の原始的な所から関りがある「踊る」という行為が現代のAI技術と絡むことで生まれる、MOUSE ON MARS流新しい世界にいざダイヴ!
発売・販売元 提供資料(2021/01/18)
時にはポップに、時には実験的に……ベルリンを拠点に90年代初頭から活動するエレクトロニック・デュオの、〈無秩序な人工知能〉と名付けられた新作。彼らの尽きることのない遊び心と想像力は、ついに作曲にAIを持ち込んだ! 軽快に跳ねる細切れのエレクトロニクスとうねる低音の生み出すポリリズムがダンス・ミュージックとの絶妙な距離感を保ち、我々リスナーの脳と身体をこれでもかと揺らしてくる。
bounce (C)長谷川義和
タワーレコード(vol.447(2021年2月25日発行号)掲載)
「アナーキックな人工知能」という題が全てを物語る独電子音楽デュオ、マウス・オン・マーズの新作。ジャスティン・ヴァーノンら人々の声を呼び込んだ前作『Dimensional People』に対し、プログラマーたちとの協働によるAIでの作曲、そしてボストン大教授ルイス・シュデ=ソケイの言葉が今作の核だ。シュデ=ソケイはアフリカンディアスポラの文学、政治、文化の研究者で、これはつまりBLMを受けた彼らの態度の表明である。それに応じてアフリカンリズムが取り入れられ、電子音の躍動とキッチュな茶目っ気、そして政治性が奇妙に同居することになった。未だ最前線に立つ二人が現在性に向き合った傑作と言っていい。
intoxicate (C)天野龍太郎
タワーレコード(vol.150(2021年2月20日発行号)掲載)