フォーマット |
CD |
---|---|
構成数 |
2 |
国内/輸入 |
輸入 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2021年01月19日 |
---|---|
規格品番 |
KKC4246 |
レーベル |
|
SKU |
4909346023826 |
圧倒的臨場感で迫るフルトヴェングラーの《魔弾の射手》、国内CD初登場。
かねてからステレオ録音の存在が噂されていたフルトヴェングラーの「魔弾の射手」には、1990年の仏ロドルフ盤にはじまり、伊ヌオーヴァ・エラ、葡Gala、伊アルカディア、そして2005年の仏ターラ盤にいたるまで、「オリジナル・ステレオ録音」表示のCDが出回ってきました。これらCDの音、音声が配置等で右左にはっきり分離されているわけではないにしても、純正モノラルや疑似ステレオ(モノラル録音を人工的に加工、定位が不安定)とは明かに違う<空間を感じさせる雰囲気>があります。
今回弊社が使用する音源は1984年に伊チェトラで発売されたLP(品番はFE-24)、ミラノのディスコス社制作のマスターテープです。このテープ、"2チャンネル・ステレオ録音"のふれこみでキングレコードが入手したものの、前年の大騒動(スカラ座の『指環』輸入LPがステレオ表示だった件)があり、こちらも疑似ステレオではないかとの推測で、キングでは2chミックス、モノラルにして発売しております(K19C9409/11)。
しかし36年もの間、キングレコード倉庫に秘蔵されていたこのテープ、2005年に発売された"ステレオ表示"Tahra盤 FURT1095と音像、音質がほとんど一致しています!!このターラ盤の解説書によれば、「以前にリリースされた各社のCDとは異なり、フルトヴェングラーの友人だったアルフレート・クンツ氏が個人的に収録、保管していたテープを元にして」おり"certainly in stereo"との表示!ただしターラ盤には序曲(4:31~8)に大きなノイズ(右チャンネルにドロップアウトと左にゴースト)があります。今回のマスターテープにはありません。(ターラ盤に使用されたクンツ氏保管のテープは仮編集段階のテープだったのではないか)(1/2)
キングインターナショナル
仏フルトヴェングラー協会会報1983年9月号 P.Jaquard氏(以下の記事翻訳、桧山浩介氏訳、レコード芸術85年2月号『名演奏家ディスコグラフィ』より)「1953,54年のザルツブルク音楽祭ではフルトヴェングラー自身の提案によって、ステージ左右にセットされた3本ずつのマイクを通じて2チャンネルで収録されていた。マスターテープのスピードは76cm/秒(2トラック)で、録音エンジニアは巨匠の娘婿にあたるアルフレッド・クンツである。」
もしもその時の録音がミキシングされずに複数のテープレコーダーで録音されていたならば、それらの複数録音テープの同時多重再生で"実験的"ステレオ録音はじゅうぶん可能です。2チャンネル・レコーディング=ステレオ録音です。
今回のマスターテープを精査すると、R,L両チャンネルに使われたテープは同一ではありません。異なるテープが使われています。収録音の違いはもとより、テープ自体の質、ノイズ成分等が違っています。L(左)は少しリザーブ付加があり、R(右)には数カ所微小なドロップアウトがあります。
そして再生された音質は、音声はセンター付近に集中、定位し、会場音は左右に広がっています。左右別々のトラックにより、自然に臨場感、ステレオ音場が与えられております。
もともとモノラル録音で親しまれてきた「魔弾の射手」の音質はフルトヴェングラー全録音のなかでも最高ランクの評価。今回のCD化では、ステレオ・マスターテープ(2ch、38cm/秒速)の使用、関口台スタジオでの細かなノイズ処理&デジタル・マスタリングで、最高音質のCDを期待できます!
ミラノのディスコス原盤で発売してきたフルトヴェングラーのザルツブルク音楽祭オペラ・ライヴ・シリーズ、その掉尾を飾る《魔弾の射手》。巨匠にとって最後のオペラ上演、巨匠が最も愛着を示したオペラであり、当時演目の渋さを理由に上演を渋る音楽祭当局を説得、実現にこぎつけたときには「聴覚が衰え、左耳はほとんど聞こえなくなっていた」というのは有名な話です。
「これはたんなるロマン派オペラではなく、このジャンルの最初の作品であり、しかも他のいかなるオペラにも増してそれを代表し、その真髄をきわめた作品であり、・・このオペラはひたすら『ロマン派的に』演奏されなければならない」(フルトヴェングラー『音と言葉』、白水社1978年、芦津訳)
神秘とロマンに満ちたドイツの森へといざなう序曲冒頭のホルン合奏、「ボヘミア風ワルツ」等にウィーン・フィルが奏でる優美で香りゆたかな旋律、透明で清らかな歌声のグリュンマー「アガーテの祈り」、狼谷のシーンにおける巨匠の力強く迫力ある音楽、ウィーン国立歌劇場合唱団が歌う「狩人の合唱」など、聴かせどころ満載です。ほれぼれとするほどいい音!ステレオ録音でお楽しみください。
日本語解説書(浅里公三氏のライナーノーツ)付。(2/2)
キングインターナショナル
構成数 | 2枚
録音 | ステレオ (---)
ウェーバー:歌劇《魔弾の射手》全曲
【演奏】
アルフレート・ペル (バリトン:オットカール)
オスカル・チェルヴェンカ (バス:クーノー)
エリーザベト・グリュンマー (ソプラノ:アガーテ)
リタ・シュトライヒ (ソプラノ:エンヒェン)
クルト・ベーメ (バス:カスパール)
ハンス・ホップ (テノール:マックス)
カール・デンヒ(バリトン:キリアン)
ヨーゼフ・グラインドル(バス:隠者)、ほか
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
【録音】
1954年7月26日
フェストシュピールハウス、ザルツブルク(ライヴ)
音源提供:DISCOS, Milano
ステレオ録音
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1.[CD]
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2.[CD]
フルヴェンに疑似でなくステレオ録音があるとは?でも、確かにいい音です。それだけに序曲でやたら咳き込む聴衆は許しがたいものがあります。
狩人達がフーリガンぽかったり、悪役がごろつきぽかったりするのはご愛敬。狼谷のシーンなど身の毛がよだちます。
この調子でリングのステレオも見つからないかな?
左chのエコーが気になるが、咳や演奏に伴うノイズや拍手がビックリするほどのステレオで、自分が会場にいる様な臨場感がある。楽音はこじんまりとしたステージで拡がりは希薄。でも、微かに位置関係は判別できるし、演奏にはぐいぐい引き込まれる。声はややビリつき気味(賢者は苦しい)なのが惜しい。銃声がリアルでギョッとした。しかし、こんな体験が出来るだけでも有難いことだ思う。
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