フォーマット |
CD |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
輸入 (ヨーロッパ盤) |
パッケージ仕様 |
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発売日 |
2021年02月26日 |
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規格品番 |
1002050311 |
レーベル |
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SKU |
810020503111 |
TOTOのスティーヴ・ルカサーとジョセフ・ウィリアムスが2021年2月、同時にソロ・アルバムをリリース! 昨年10月、40周年記念ツアーを最後に活動を停止すると発表したTOTOだったが、今年の秋、新ラインアップで活動を再開することを発表。先日、11月21日の配信ライヴで"世界デビュー"を果たし、世界中のTOTOファンを沸かせたばかりだ。その"新生TOTO"の核となっているのが、スティーヴ・ルカサーとジョセフ・ウィリアムスの二人だ。
スティーヴ・ルカサーのソロ・アルバムのタイトルは『I FOUND THE SUN AGAIN』。彼と共にアルバムのプロデュースを手掛けるのは、ケン・フリーマン。ちなみにフリーマンは本作でエンジニアとミキサーも務めている。アルバムに参加しているのは、ルカサーと長い付き合いがある凄腕ミュージシャンたち。ドラムスにはグレッグ・ビソネット、そしてキーボードにはジェフ・バブコ、ベースにはヨルゲン・カールソンと新生TOTOにも参加しているジョン・ピアースが名を連ねている。この他、TOTOのバンドメイトであり、ルカサーの長年の友人でもあるデヴィッド・ペイチがピアノとオルガンを担当しているほか、同時にソロ・アルバムをリリースするジョセフ・ウィリアムスもいくつかの曲でヴォーカルを務め、さらにストリングスやホーンのアレンジも手掛けている。またソングライティングの面でも、デヴィッド・ペイチやスタン・リンチ、ジェフ・バブコにジョセフ・ウィリアムスがルカサーの共作者として参加している。(1/2)
本作『I FOUND THE SUN AGAIN』に収録されているのは、オリジナル・ナンバー5曲に加え、カヴァーが3曲。ルカサーが個人的に選んだというこれらの曲は、トラフィックの「Low Spark of High Heeled Boys」、ジョー・ウォルシュの「Welcome To The Club」、そしてロビン・トロワ―の「Bridge Of Sighs」。ルカサー曰く、アルバムのレコーディングは8日で完了したという。レコーディングはすべて"ライヴ形式"で行われ、クリックも使わず、修正も行わず、リハーサルさえすることもなく、1回通して演奏してみて、テイク2でレコーディングしたという。いくつかのギター・パートは後に重ねられ、数曲はプロデュースで"盛っている"部分もあるというが、凄腕ミュージシャンの集まりならではのレコーディング方法だと言えるだろう。またトラックをレコーディングしたのと同じ日に、ルカサーはリード・ヴォーカルも録ってしまったという。
「1970年代のインスピレーションとレコーディング基準、そしてテクニックを現代のサウンドで捉えた、2020年にできる限りの率直なアルバムを作りたかった。ケンはそれを実現したんだ!」そう彼が語るように、このアルバムは、名うてのミュージシャンたちによる圧倒的な演奏力から生まれた"密"なレコーディングの醍醐味といったオールドスクールな魅力を、現代の技術でクリアに浮き立たせている。そして何よりも、ルカサーをはじめ、参加している面々が実に楽しそうに演奏しているのが、聴いている側にも伝わってくるのが分かる。新生TOTOの核となる二人がそれぞれ作ったソロ・アルバムは、そんな至福の音世界を作り出しているのだ。(2/2)
構成数 | 1枚
合計収録時間 | 00:50:17
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1.[CD]
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1.Along For The Ride
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2.Serpent Soul
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3.The Low Spark of High Heeled Boys
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4.Journey Through
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5.Welcome To The Club
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6.I Found The Sun Again
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7.Run To Me
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8.Bridge Of Sighs
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最高のサイドマンだとあらためて思い知らされた。最高プレイヤーのソロが以外につまらない作品が多いのは何故だか…。
ルカサーが久々のソロアルバムを出した。盟友、ジョセフ・ウィリアムズも同じ時期に同じレーベルからアルバムを出していることを考えると、いずれも、今秋から再活動するTOTOに向けたデモンストレーションなのだろう。本サイトに掲載された宣伝資料に詳しい制作経緯とエピソードが書かれているので、それらを読んだ上で納得したなら、本作を買うと良い。何故なら、ルカサーはほとんど新しい挑戦をしていないからだ。むしろ時代に逆行して、サウンドは70年代80年代の匂いがぷんぷん漂っている。ということは、かなりプライヴェートな立ち位置で、本作は制作されたに違いない。おそらくルカサーは、再活動を前にして原点へ還りたかったのであろう。気心の知れたメンバーを集めて自由に楽曲を創り、意外かつ新鮮な印象のカバー曲を選んでいる。何しろあのリンゴ・スターがドラムを叩いているのだ。昔に還ることで、未来の方向性を見出したかったのかも知れない。タイトル曲の歌詞にはその思いが色濃く滲んでいる。聴きどころはM3,M4,M6,M8におけるギターソロだ。ほぼ一発録りに近いパフォーマンスながら実に美しい、気持ちの籠ったソロ演奏を堪能できる。ソロ・パートだけは本気でやっているから聴き逃すなよ、と語っているかのようだ。こう言ったら、本人には怒られるかも知れないが。