ゴシック・デス・メタルとでも言うべき独自のサウンドを聴かせるスウェーデンのトリビュレーションによる、5枚目のアルバムが登場。激しく、恐ろしく、そして美しく。彼らにしか作れない午前3時の墓場のようなサウンドは、あらゆるスタイルのヘヴィメタル・ファンだけでなく、シスターズ・オブ・マーシーなどゴシック・ロックのファンにもお薦め。 (C)RS
JMD(2020/11/21)
ゴシック・デス・メタルとでも言うべき独自のサウンドを聴かせるスウェーデンのトリビュレーションによる、5枚目のアルバムが登場。激しく、恐ろしく、そして美しく。彼らにしか作れない午前3時の墓場のようなサウンドは、あらゆるスタイルのヘヴィメタル・ファンだけでなく、シスターズ・オブ・マーシーなどゴシック・ロックのファンにもお薦め。
【日本語解説書封入/歌詞対訳付き】
スウェーデンのデス・メタル・バンド、トリビュレーション。その結成は04年にまでさかのぼる。09年に『The Horror』でアルバム・デビュー。ゴシック・ロックをベースとしたデス・メタルという独特のスタイルを武器にした彼らは13年にセカンド・アルバム『The Formulas of Death』を発表後、ヨーロッパの大手レーベル、Century Mediaと契約。15年にはサード・アルバム『The Children of the Night』をリリースし、この年、同郷のブラック・メタル・バンド、ワテインとともに来日も果たしている。ここ日本でもリリースされた4枚目のアルバム『ダウン・ビロウ』では、ピアノやストリングスなどもフィーチャした美しくも冷たく恐ろしい独特のゴシック・デス・メタルを聴かせ、多くのファンのハートを鷲掴みにした。
この度リリースされる5枚目のアルバムが、この『ホエア・ザ・グルーム・ビカムズ・サウンド』である。神話や魔術への傾倒がこのバンドの売りの一つであるが、今回はエレメンタル・マジックに特化した内容。午前3時の墓場のような不気味なスタイルにはますます磨きがかかりつつ、よりヘヴィでゴージャスなサウンド作りになっているのが印象的。デス・メタルとは言いつつも、バッキングの演奏はヘヴィなゴシック・ロックとでも言うべきもの。シスターズ・オブ・マーシーの曲にデス・ヴォーカルを乗せたかのような独特すぎるスタイルは、エクストリーム・メタル・ファンでなくても十二分に楽しめる。激しく、恐ろしく、そして美しく。聴いていると背筋が凍るようなこの作品は、トリビュレーションにしか作り得ないものである。
【メンバー】
ヨハンネス・アンダーソン(ベース/ヴォーカル)
アダム・サース(ギター)
ヨナタン・フルテン(ギター)
オスカー・リアンダー(ドラムス)
発売・販売元 提供資料(2020/11/18)