今年結成25周年! フー・ファイターズ、通算10枚目となるニュー・アルバム『メディスン・アット・ミッドナイト』
元ニルヴァーナのドラマーであり、現在の音楽シーンを代表するロック・アイコン、デイヴ・グロール(vo,g)を中心とする米ロック・バンド=フー・ファイターズ。今年で結成25周年を迎える。グラミー賞11冠に輝き、アルバム総セールスは3,000万枚超。ニルヴァーナ時代も含めると1億枚にも及ぶ。2015年にはフジロック・フェスティバルでヘッドライナー出演のために7年ぶりに来日。骨折しながらも圧巻のパフォーマンスを行ったデイヴ・グロールの姿も話題を呼んだ。2017年、サマーソニックにヘッドライナーとして初出場を果たした後、9月15日には<シーア>や<アデル>の大ヒット曲で知られる注目のプロデューサーにして稀代のメロディメイカ―<グレッグ・カ―スティン>と初めてタッグを組んだ、9作目のアルバム『コンクリート・アンド・ゴールド』を発売。アメリカ、イギリス、日本を含む世界11か国で1位を記録した。通算10枚目となる本作『メディスン・アット・ミッドナイト』は、前作と同様グレッグ・カースティンをプロデューサーに迎え制作された。アルバムからの第一弾シングル「シェイム・シェイム」が公開され、バンドは現地時間11月7日土曜の人気番組「サタデー・ナイト・ライブ」に出演。同曲を世界初パフォーマンスし、来年のアルバムリリースを発表。37分9曲入りとなるニュー・アルバム『メディスン・アット・ミッドナイト』。濃縮された魅力に期待が膨らむ!
発売・販売元 提供資料(2020/11/13)
結成25周年の節目を飾る10枚目のアルバムはいい意味で肩肘張らず、ポップもダンスもロックも自由気ままに鳴らす風通しのいい一枚に仕上がった。デイヴ・グロールは青筋立てて叫ぶよりもメロディアスな表情で歌い上げ、全編が聴く者の心を晴れやかに彩る昂揚感に溢れている。ダンサブルな表題曲に顕著だが、何をやってもフーファイ節に落とし込むオリジナリティーにロック・バンドとしての懐の深さを痛感した。
bounce (C)荒金良介
タワーレコード(vol.447(2021年2月25日発行号)掲載)