Brothers (Deluxe Remastered Anniversary Edition)

時代を揺さぶるオールタイム・ロックがここに! モダンでありながらレトロな肌触りを持つサウンドで、現シーンに堂々たる存在感持って君臨するダン・オーバックとパトリック・カーニーからなる唯一無二のロック・デュオ、ザ・ブラック・キーズ。彼らにとって出世作となった2010年の傑作『BROTHERS』の発売10周年を記念して、全曲に最新リマスターを施し、3曲のボーナス・トラックを追加収録したデラックス・リマスタード・アニヴァーサリー・エディションが登場! こちらはゲートフォールド・パッケージ仕様の2枚組アナログ盤!

2001年にオハイオ州アクロンで産声を上げ、現在まで9枚のアルバムを発表、圧倒的なグルーヴに基づいたロックンロールやガレージ、ブルースをベースにしたストレートなロック・サウンドで、常にシーンを刺激し続ける現シーンにおける最重要アクト、ザ・ブラック・キーズ。現在までに6度のグラミー賞を受賞し、コーチェラやロラパルーザ、ガバナーズ・ボールといった最大規模のフェスティヴァルでヘッドラインを務め、そのモダン・レトロな唯一無二のサウンドで世界中を熱狂させる彼らは、まさに現音楽シーンにおける最重要アーティストの一つだと言えるだろう。

彼らが2010年に発表した、マルチ・プラチナム・ディスクを獲得し、グラミー賞も受賞する通算6枚目のアルバム『BROTHERS』が、発売10周年を記念したデラックス・リマスタード・アニヴァーサリー・エディションとなって登場することとなった! 今回の10周年記念盤のリリースに際し、アルバム収録曲全曲に最新リマスターが施されているのに加え、映画『エクリプス/トワイライト・サーガ』のサウンドトラックに提供していた「Keep My Name Outta Your Mouth」と、未発表曲となる「Black Mud Part II」と「Chop And Change」という3曲のボーナス・トラックが追加収録されている。

この『BROTHERS (DELUXE REMASTERED ANNIVERSARY EDITION』は、CDと2枚組アナログ盤、そして9枚の7インチ・シングルからなる限定盤7インチ・アナログ・ボックスという3形態でのリリースとなり、北米では2020年12月18日に、そして他のテリトリーでは2021年1月に発売される作品だ。(1/2)

2010年5月18日にリリースされたこの『BROTHERS』は、アルバムの大半をザ・ローリング・ストーンズ、アレサ・フランクリン、ウィルソン・ピケットなど、往年の名アーティストがレコーディングしてきたアラバマ州にある伝説のスタジオ"マッスル・ショールズ・サウンド・スタジオ"でレコーディングが行われたアルバムだ。ザ・ブラック・キーズというバンドを一気に世界的な人気を誇るバンドへと押し上げることとなった今作は、ファンやメディアからも非常に大きな支持を受け、グラミー賞にてベスト・オルタナティヴ・アルバム、ベスト・ロック・パフォーマンス、そしてベスト・レコーディング・パッケージという3部門を受賞、Rolling Stone誌は「マスターピース」と最大の賛辞を送り、Uncut誌も「地球上に存在するロック・バンドの最高峰」と彼らを称賛するなど、世界的ブレイクを果たすきっかけとなった作品なのだ。

歴史的なレコーディング・スタジオでの作業がこのアルバムのサウンドに影響を与えているという。ダン・オーバックは今作についてこうコメントを残している。 「ミュージシャンだったら誰もがその場所にある何かを感じるはずさ。この場所で、あまりに偉大なものが生まれたんだからね。このアルバムを作るにあたって、僕たちの中にはすでに思い描いているサウンドがあったけど、この神殿ともいえる場所を訪れたことで、なんというか内なる強さを僕たちに与えてくれたんだ。とても不思議な感覚だったよ、魔法的とでもいうのか…、そこはまさに音楽っていうものが生まれた場所なんだからね」

今作には他にも、デンジャー・マウスと共にブルックリンでレコーディングした「Tighten Up」(米オルタナティヴ・チャートで10週連続1位を記録)や、アクロンにあるダン・オーバックのスタジオ、サンディエゴにあるマーク・ニール(共同プロデューサー)のホーム・スタジオでレコーディングされた楽曲も収録されている。ミキシングはチャド・ブレイクが担当。数々の試練を共に乗り越えてきたダン・オーバックとパトリック・カーニーという二人の絆、魂の繋がり、そして兄弟愛をテーマにしたこのアルバムは、サウンド、歌詞、アートワーク、全てにおいて最高級の仕上がりとなっているのだ。

『BROTHERS (DELUXE REMASTERED ANNIVERSARY EDITION)』の2枚組アナログ盤は、見開きゲートフォールド・パッケージを採用した作品となっており、著名なジャーナリスト、デイビッド・フリックによるライナーノーツを掲載しているほか、貴重な写真の数々を掲載したインサートが封入されている。(2/2)

Retreating from the hazy Danger Mouse-fueled pot dream of Attack & Release, the Black Keys headed down to the legendary Muscle Shoals, recording their third album on their own and dubbing it Brothers. The studio, not to mention the artwork patterned after such disregarded Chess psychedelic-era relics as This Is Howlin’ Wolf’s New Album, are good indications that the tough blues of the Black Keys earliest records is back, but the group haven’t forgotten what they’ve learned in their inwardly psychedelic mid-period. Brothers can still get mighty trippy -- the swirling chintzy organ that circles “The Only One,” the Baroque harpsichord flair of “Too Afraid to Love You” -- but the album is built with blood and dirt, so its wilder moments remain gritty without being earthbound. Sonically, that scuffed-up spaciness -- the open air created by the fuzz guitars and phasing, analog keyboards, and cavernous drums -- is considerably appealing, but the Black Keys ace in the hole remains the exceptional songwriting of Dan Auerbach and Patrick Carney. They twist a Gary Glitter stomp into swamp fuzz blues, steal a title from Archie Bell & the Drells but never reference that classic Tighten Up groove, and approximate a slow ‘60s soul crawl on “Unknown Brother” before following it up with a version of Jerry Butler’s “Never Gonna Give You Up,” and it’s nearly impossible to tell which is the cover. And that’s the great thing about the Black Keys in general and Brothers in particular: The past and present intermingle so thoroughly that they blur, yet there’s no affect, just 300 pounds of joy. ~ Stephen Thomas Erlewine

前作に続く登板となるデンジャー・マウス、そしてマーク・ニールがプロデュースを手掛け、大御所チャド・ブレイクをミキサーとして迎えた約2年ぶりとなる新作。お得意のサイケ～ガレージ・パンク～フォーク～ゴスペル調を余すことなく詰め込み、荒々しさと繊細さが同居したブラック・キーズ的トラッド・ロックとなっている。カルトな存在からメジャー・シーンへと飛躍した前作を遥かに凌ぐ、キャリア史上最高の出来！
bounce (C)白神篤史