静岡県浜松市在住の天才高校3年生・崎山蒼志、ついにメジャーデビュー!11月~1月にかけリリースした、自身の楽曲をバンドアレンジした「再定義」シリーズ配信SG三部作(「Samidare」「Heaven」「Undulation」)や、2020年12月4日公開の池田エライザ初監督作品の映画『夏、至るころ』主題歌「ただいまと言えば」などを収録。音楽界に限らず、様々な業種の著名人から多くの注目を集める天才・崎山蒼志が放つ、今の彼だからこそ表現できる渾身のアルバムとなっている。 (C)RS
JMD(2021/02/02)
abema TVで発見されてから早2年半、過去の楽曲にバンド・アレンジを施した〈再定義〉3部作をリードに、弾き語りとビート・ミュージック路線を混ぜ合わせて音楽家としての現在地を示したメジャー・デビュー・アルバム。石若駿とマーティ・ホロベックという屈強なリズム隊とセッションをしているかのような"Samidare"が特に素晴らしく、彼のオルタナティヴな感性を残しながら、よりポップ・フィールドを志向した"Undulation"は大きなトライだったはず。一方、"waterfall in me"などは長谷川白紙や諭吉佳作/menといった近い世代と共振するエクスペリメンタルな作風で、この振り幅はやはりおもしろい。ストリングスを用い、スタンダード感のあるバラードに仕上がった"そのままどこか"も印象的。
bounce (C)金子厚武
タワーレコード(vol.446(2021年1月25日発行号)掲載)