青葉市子、祝デビュー10周年!キャリア初期の名作の数々が待望の初LP化!<後編>
優しくも力強い歌が刻まれた2012年の美しきサード・アルバム!
前作『檻髪』からまたもちょうど1年後の2012年1月にリリースされたサード・アルバム『うたびこ』。19歳でのデビュー以来、さまざまな出逢いや経験を経て急成長を遂げた彼女の内側から放たれた全8篇の叙事詩は、それまでの閉ざされた彼女の内的宇宙を覗き込んでいるような危うさや孤高ぶりを残しつつ、そっと外に向けて扉が開かれたような優しさと木漏れ日の温かさを湛えている。敬愛する大貫妙子&坂本龍一による名曲「3びきのくま」のカヴァーも収録したこの感動作が待望の初LP化!
発売・販売元 提供資料(2020/11/09)
前作『檻髪』からまたもちょうど1年後の2012年1月にリリースされたサード・アルバム『うたびこ』。19歳でのデビュー以来、さまざまな出逢いや経験を経て急成長を遂げた彼女の内側から放たれた全8篇の叙事詩は、それまでの閉ざされた彼女の内的宇宙を覗き込んでいるような危うさや孤高ぶりを残しつつ、そっと外に向けて扉が開かれたような優しさと木漏れ日の温かさを湛えている。敬愛する大貫妙子&坂本龍一による名曲「3びきのくま」のカヴァーも収録したこの感動作が待望の初LP化! (C)RS
JMD(2020/11/03)
何だろう。間の取り方や節回しが、金延幸子やアコースティック作品の大貫妙子、湯川潮音らを素直に想起してしまったが、「の、ような」ではなくやはり青葉市子だ。シンプルに爪弾くクラシックギターの独特な音色はしなやかに漂い緊張と弛緩を。澄み渡る歌声はしかし綺麗にうつろを囁いている、そんな風にもだ。繊細なれど芯の強さのひたむきさよ。目が覚めてもなお夢の残滓に惑い、涙を流すようなら、きっとこんな音楽 を聴くといいと思う。
intoxicate (C)水上渉
タワーレコード(vol.96(2012年02月20日発行号)掲載)
早くも届いた弾き語りによる3作目。雫のようなアコギ音が聴こえてくるだけで悲喜混ざり合った感情が溢れ出てくるのに、そこへ繊細なガラスのような歌が重なると、もう背筋が凍るほどに迫力を帯びてくる。大貫妙子&坂本龍一“3びきのくま"のカヴァーもまるで震災以降の空気を捉えたようなシュールな曲に様変わり。美しくもありちょっと恐ろしくもある、そんなシンガー・ソングライターになったと再認識させられる。
bounce (C)岡村詩野
タワーレコード(vol.340(2012年1月25日発行号)掲載)