優しく心に寄り添うKeishi Tanakaの言葉とグルーヴ。
軽快でスムースなリズムと歌声で聴く者を魅了するKeishi Tanakaが今を生きる人々届けるEP。代名詞であるR&Bテイストのグルーヴにクワイアライクなコーラスが心を高揚させ、優しく全身に浸透する新曲「Where You Know」から最高だ。続くフルバンドセットで再レコーディングした「ONE LOVE」への繋がりもパーフェクト!全てが難しい毎日を送る人々を前進させる素晴らしい言葉とグルーヴだ。
(C)グランツリー武蔵小杉店:河田 良介
タワーレコード(2021/01/15)
今だから鳴らした言葉と音。未来へ繋げる作品集。Keishi Tanakaのミニ・アルバム。 (C)RS
JMD(2020/11/03)
今だから鳴らした言葉と音
未来へ繋げる作品集
2020年、私たちの生活や価値基準など、多くのものが変わった。
Keishi Tanaka自身もこの状況のなかで、人として、アーティストとして、歩んできた道を振り返り、今立つ道の先を見つめていた。
様変わりする人生という『通り』。進んでいくための『手段』。それらは今までも、そしてこれからも彼自身のテーマのひとつである。
そのことを示す作品が完成した。タイトルは『AVENUE』。
新曲「Where You Know」は、これまでライブ中心の活動をしていたなかで、この状況下だからこそ新しいことに挑戦したいと、サンプリングによる楽曲制作を進めた。トラック制作を盟友のGeorge (Mop of Head)に依頼し、打ち込みのサウンドとゴスペルを思わせるコーラスワークを融合させた。
歌詞についても、今の時勢を強く反映させ、誰もが言えなかった言葉として「ここに来て」や「会いに行く」をテーマに書きあげたものである。
日常的に「近づく」ことが絶たれた事実は、彼自身も含め、誰にとっても大きく影響したことであろう。
そして、M2「One Love (AVENUE Version)」へと繋がり、「Where You Know (君が知る場所)」こそ「One Love (自分の居場所)」なのではないか、というメッセージがここに込められている。
そのほか、Kan Sanoをプロデューサーに迎えた「The Smoke Is You」、自粛中にホームレコーディング音源をnoteにて公開していた「Fallin' Down」、同じくnoteにて公開していた「揺れる葉 feat. oysm」の5曲を収録。
「One Love」と「Fallin' Down」はフルバンドセットで再レコーディング音源。「揺れる葉 feat. oysm」はサポートメンバーでもある元Regaのギタリスト・四本晶が参加するoysmの楽曲「HA」からインスピレーションを受けて制作された新曲である。
この作品に込めた想いは、「A SONG FOR YOU」(言葉とビジュアルでその作品の背景を知ることのできるアイテム)にてKeishi自身の言葉をまとめているので、音源だけではなく、そちらもあわせて読んでいただくと、より深く『AVENUE』を味わうことができる。
発売・販売元 提供資料(2020/10/30)
George(Mop of Head) が 担ったサンプリング・ビーツとゴスペル調のコーラスが絡む"Where You Know"、バンド編成によるソウルフルな"One Love"、Kan Sanoをプロデューサーに迎えた密室ファンク"The Smoke Is You"、oysmのチルな演奏をフィーチャーした"揺れる葉"など、バラバラなアプローチの楽曲を自由にパッケージしたミニ・アルバム。2020年におけるKeishi Tanakaの創作記録にして、次への萌芽も見て取れる一枚だ。
bounce (C)澤田大輔
タワーレコード(vol.445(2020年12月25日発行号)掲載)