I Got A Name

1973年、不慮の飛行機事故で急逝した永遠のシンガー・ソングライター、ジム・クロウチ。彼がABCレコードに遺した作品がCDで蘇る! 彼の死後にリリースされたジム・クロウチ最期のスタジオ・アルバム。彼の死の翌日にリリースされた全米TOP10ヒットのタイトル・トラックをはじめ、「I'll Have To Say I Love You In A Song(歌にたくして)」や「Workin' At The Carwash Blues」などのヒット曲を収録した"美しきすぎる遺作"、『I GOT ANAME』が待望の復刻。

1973年、不慮の飛行機事故で急逝した永遠のシンガー・ソングライター、ジム・クロウチ。1943年1月10日、南フィラデルフィアで生まれた彼は、大学時代から音楽活動をはじめ、2枚のアルバムをリリースしたものの(うち1枚は妻、イングリッドとのデュオ・アルバム)商業的な成功に恵まれず、道路工事、教職などあらゆる職を経て68年全米中のクラブ、小さなヴェニューをツアーしていた。そんな彼が後にバンド・メイトとなるモーリー・ミューライゼンと出会い、1972年、ようやくABCレコードとの契約を手にする。その時クロウチはすでに30歳目前であった。幸先よくシングル「ジムに手を出すな」や「ルロイ・ブラウンは悪い奴」がヒットし、全米中の大きなコンサート会場で引っ張りだこになる。しかし1973年9月20日、ルイジアナで飛行機事故の為、悲劇的な死を遂げる。その日は、ニュー・シングル「アイ・ガッタ・ネーム」のリリースされる前日だったともいう。享年30歳。メジャー・デビューからわずか1年の出来事だった。人生の悲喜こもごもを映したフォーキーで温かみのある彼の声とサウンドは、死後45年以上経っても尚、多くの人たちに愛されている。

その彼がABCレコードに遺したアルバムがCDと180グラムの重量盤アナログで復刻となる。

ABCレコードからの3作目であり、ジム・クロウチ最期のスタジオ・アルバムとなる『I GOT A NAME』。飛行機事故で不慮の死を遂げる少し前に、ニューヨークのTHE HIT FACTORYでレコーディングされたという本作は、計らずも彼の遺作となってしまった。アルバムからのファースト・シングルであるタイトル・トラックは、ジムの死の翌日にリリースされ、全米TOP10ヒットに。また同曲は映画「ラスト・アメリカン・ヒーロー」のテーマ曲としても知られている。この他アルバム『I GOT A NAME』からは、ギターとコーラス、ストリングスが美しいバラード「I'll Have To Say I Love You In A Song(歌にたくして)」が全米9位、そして「Workin' At The Carwash Blues」がTOP40ヒットとなっている。アルバムは全米2位を獲得。またカナダのアルバム・チャートでも同じく2位となっている。

In his third album in just two years, Jim Croce continued to mine the success of his previous efforts. I Got a Name includes the title track and "I'll Have to Say I Love You in a Song," which sailed into the Top 20 alongside nine other songs rich in the singer/songwriter tradition. ~ James Chrispell