Goldmund名義や奥方とのユニットMint Julepなどでも活動し、マルチなコンポーザーとして活躍する、Keith KenniffによるHelios名義での2年ぶりの新作はBGMをより意図的なものとして再定義した、日常を穏やかに彩る極上のアンビエント・サウンド。マスタリングはTaylor Duepreeが担当。
新作をリリースしたばかりのポスト・クラシカル的なアプローチのGoldmund、ドリーミーな作風の妻のホリーとのユニットMint Julep、双子の兄弟とのユニットSONOとしての活動でも知られ、数多くのサウンドトラック、CM音楽なども手掛ける、米ペンシルバニア出身のマルチなコンポーザー、Keith Kenniffが2004年から行っているHelios名義での新作が再びGhostly Internationalから登場。
Helios名義ではかつては生音とエレクトロニクスを織り交ぜ、エレクトロニカとポストロックを融合させたようなサウンドをみせていたが、2018年にGhostly Internationalに移籍してからはノンビートのアンビエントへと傾倒しており、本作でもその路線を踏襲するサウンドをみせている。
現在は太平洋岸北西部で家族と音楽を中心とした静かな生活を送っている。今回リリースされる『Domicile』は、人の住居を意味する言葉であり、それは日々の神聖な場所であり、具体的な実例と出来事の間の空間に宿っているものであるという。
穏やかなシンセトーンとテクスチャーのコレクションを、家の中で(パンデミックの前であったが、現在はさらに適切)で再生するというビジョンを持って制作し、「バックグラウンドミュージック」をより意図的なものとして再定義している。始まりや終わりという構造化された仕組みがない中で、各トラックは最小限の方向性や存在感を持って進行していく。窓の光や木の影が壁を横切るように、これらの音は、控えめで儚い美しさを持って余韻に浸らせてくれる。日常を穏やかに心地よく彩る至極のアンビエント・サウンド。
アートワークは『Eingya』『Caesura』『Yume』などHeliosの名作のアートワークを手がけたイラストレーター、Matthew Woodsonが再び担当。マスタリングはTaylor Deupree。
発売・販売元 提供資料(2020/11/09)
HELIOS がバックグラウンドミュージックを再定義した至極のアンビエント作品。Goldmund 名義や奥方とのユニットMint Julep などでも活動し、マルチなコンポーザーとして活躍する、Keith Kenniff によるHelios 名義での2年ぶりの新作はBGM をより意図的なものとして再定義した、日常を穏やかに彩る極上のアンビエント・サウンド。マスタリングはTaylor Duepree が担当。 (C)RS
JMD(2020/11/06)
CM音楽やサウンドトラック等を手掛けマルチに活躍する作曲家、Keith Kenniffの「Helios」名義で2年ぶりのリリース。このアルバムは木々の隙間から太陽の光が差し込み、私たちを優しく包みこむような自然の息吹をイメージさせ儚くも至極のアンビエント・サウンドが展開してゆく。Keithは私たちの日々に欠かせない住居(Domicile)を本作のテーマに掲げている。それを神聖で普遍的なものと捉えることで日常の欠片を物語として紡ぎ、日々の生活に活気と意義を与えている。情報が交錯し不安な情勢が続くなかで、私たちの生活と心をも安らぎをもたらし日常を色鮮やかに彩る音楽の贈り物である。
intoxicate (C)石田真生
タワーレコード(vol.150(2021年2月20日発行号)掲載)