クラシック音楽の素養をもちながら、ポップスやロックなど、ジャンルを超え幅広いシーンで活動してきた太田美帆、小松陽子、根本理恵の実力派音楽家3人が原点回帰し結成した新ユニットadagio(アダージョ)の1stアルバム。バッハ、フォーレ、ヘンデルなど、変遷する音楽史に一石を投じる。
それぞれが幅広い音楽シーンの第一線で活躍する太田美帆(ボーカル)、小松陽子(ピアノ/ボーカル)、根本理恵(ヴァイオリン/コーラス)の3人が結成したユニットadagio(アダージョ)。太田は聖歌隊CANTUSのメンバーや坂本美雨とのコラボレーション、小松はTK from 凛として時雨の制作やサポート、根本はharuka nakamuraやmajikoらのサポートなどを行なっている。
デビューアルバムとなる本作には、バロック期のヘンデル、バッハから近現代のフォーレ、ピアソラの作品、そして各メンバーのオリジナル曲までの幅広い選曲で、ステレオタイプなクラシック音楽の概念にとらわれず、幻想的で透明感のある少女性を残したアレンジを施している。
アルバムの幕を開けるのは、小松の透明感溢れる歌声をフィーチャーした、イタリア歌曲「Ombra mai fu」。続く「あの湖で」は小松のソロアルバム『cosui』収録曲をadagioヴァージョンとして再アレンジ。そして、フォーレ「Clair De Lune」は聖歌のバックボーンを持つ太田の真っ直ぐな歌声で。中盤では、根本の艶やかに響くヴァイオリンの音色に心を動かされるピアソラの「Ave Maria」、ノスタルジックな旋律が郷愁を誘う根本のオリジナル曲「KIOKU」adagioヴァージョン、そして、アルバム中もっとも大胆なアレンジを施し、他に類を見ない神秘的な作風となったフォーレ「Pavane」が並ぶ。後半は、アルバムのハイライトとも言える3人の超絶技巧とスリリングな演奏による、日常と狂気の表裏性をテーマにした太田のオリジナル曲「C」、ピアノとヴァイオリンのアレンジを加えて現代的な1曲に再構築したグレゴリオ聖歌「Hodie」、最後は吐息のような3人の声を重ねた「Goldberg Variationen」でアルバムの幕を閉める。
レコーディング場所はFlussにて。レコーディング、ミックス、マスタリングは福岡功訓(Flysound)、アートワークは山森亜沙美が担当。
発売・販売元 提供資料(2020/10/07)
〈CANTUS(カントゥス)〉の太田美帆(ヴォーカル)に、小松陽子(ピアノ/ ヴォーカル)、根本理恵(ヴァイオリン/ コーラス)の3人が結成したユニット〈adagio (アダージョ)〉。デビュー作となる今作は、J.S.バッハ、ヘンデル、フォーレといったクラシックの作品から、各メンバーのオリジナル作品が収録。ヴァイオリンとピアノとヴォーカルが三位一体となった美しいピアソラの《アヴェ・マリア》、J.S.バッハの名曲《ゴルトベルク変奏曲》はピアノでその旋律を紡ぎながら、ヴォカリーズで声を重ね幻想的な空間を作り出すなど、クラシック作品では独自のエッセンスを加えて静謐で純度の高い"美しい歌"を聴かせてくれる。
intoxicate (C)上村友美絵
タワーレコード(vol.149(2020年12月10日発行号)掲載)