クラシック - デラックス ［CD+DVD］

今年2月に発売されたハウザーのセルフ・タイトル・ソロアルバム『HAUSER』のDVD付きデラックス盤が発売!

2本のチェロによる超絶演奏で世界を魅了する2CELLOSのステファン・ハウザーが、ソロ名義="ハウザー/HAUSER"でソロ・アルバムを完成させた。2019年6月、ロンドン交響楽団との共演により有名なヘンリー・ウッド・ホールで録音された。アルバムでは有名バレエ音楽やオペラ・アリア、ピアノ曲等クラシック名曲して親しまれている美しい名旋律の数々がセレクトされている。ハウザーは2CELLOSとしてデビュー前にも若手注目の演奏家として活躍をしていた。2010年ルカ・スーリッチと偶然ロンドンで再会、2011年1月「スムーズ・クリミナル」を2本のチェロで演奏した映像を投稿したのがきっかけで2CELLOSとしてデビューする。世界各地をツアーしながら表現の幅を磨いてきたハウザーが、自分をインスパイアしてきたルーツの＜クラシック＞を奏でた本作ではハウザーの色彩溢れる豊かなチェロの響きがたっぷり収録されている。

DVDには、コロナ禍の4月から「アローン トゥゲザー」と題して定期的に発表してきた演奏映像を収録。ローマ時代の遺跡=アリーナ・プーラ、クルカ国立公園、歴史的な街並みが人気のドゥブロヴニクで撮影された映像は、風光明媚な祖国の自然の中でのびやかに演奏するハウザーの魅力をあますところなく収めている。レパートリーも有名クラシック作品に加え、世界的ブームになったドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」など、映画やテレビの人気テーマ曲をも網羅。ハウザーの圧巻のパフォーマンスを永久保存。

1986年6月15日クロアチア生まれ。8歳でチェロを習い始めロンドンへ留学、その後ロイヤル・ノーザン・カレッジ・オブ・ミュージックで研鑽を積む。巨匠ロストロポーヴィチの最後の弟子の1人であるハウザーは21回コンクール優勝経験をもち、チャールズ皇太子の前で演奏した若手注目の実力派チェリストとして活躍。2010年ロンドンでルカ・スーリッチと再会。2011年2CELOSでデビューした。
ソニー・ミュージック

The mononymous Hauser is cellist Stjepan Hauser, one half of the wildly successful crossover duo 2Cellos. The other half, Luka Šulić, made his solo debut in 2019, shortly before the release of Hausers album, with an album devoted to transcriptions of Vivaldis Four Seasons violin concertos. With Classic, as promised by the title, Hauser also moves in the direction of classical repertory as compared with the albums of 2Cellos, which are mostly devoted to cello arrangements of Michael Jackson, AC/DC, and the like. Even the crossover items here, by pianist Yiruma and songwriter Lucio Dalla (Caruso), would likely land in the classical bins. The rest consists of famous classical tunes, arranged for cello, including a lot of Mozart. Yet in a way, Hauser is closer to the 2Cellos sound than his partner, who delivered a tweaked but recognizable Four Seasons. Although the album was recorded in Londons venerable Henry Wood Hall, producer Nick Patrick mashes the sound down and removes the dynamics and any trace of an edge; even when the orchestra is replaced with piano accompaniment, the sound is so diffuse that you hardly notice. The advantage of this is listeners wanting a mellow, relaxing sound will get exactly what they want, with Hausers warm cello going down very easily. A further positive is that the Barber Adagio for strings, in an effective cello-and-orchestra arrangement, makes a strong conclusion. The downside is that the overall mood has very little contrast or variety. Its safe to say that 2Cellos fans in the main will enjoy this, but it will be interesting to see whether the styles of the two principals continue to diverge.

洋楽カヴァーで一躍世界的人気を博したチェロ・デュオ〈2CELLOS〉。メンバーのルカ・スーリッチのソロに続き、ステファン・ハウザーがソロ名義〈ハウザー〉として初のクラシック・アルバムをリリース。ロンドン響との共演で、チェロのオリジナル曲から、《誰も寝てはならぬ》、《G線上のアリア》、《カヴァレリア・ルスティーナより間奏曲》といったどこかで聴いたことのある名曲を収録。《カルーソー》では今までの洋楽カヴァーで培ったメロディラインの際立たせ方、歌わせ方が堪能できる仕上がり。濃厚な哀愁が染みわたる。全編に渡ってロマンティックな歌心に満ちている。
intoxicate (C)上村友美絵