ブラジリアン・ソングサイクル第2章!坂本慎太郎、デヴェンドラ・バンハートの参加も話題となったオ・テルノの『アトラス/アレン』が待望となるアナログ・リリースにあわせて、国内盤CDでもリリース決定! (C)RS
JMD(2020/10/02)
カエターノ・ヴェローゾにも通ずるソング・ライティングと、ブライアン・ウィルソンやヴァン・ダイク・パークスを思わせるオーケストラ・アレンジ、ヴィンテージ機材を使用したフェティッシュなまでのサウンドへのこだわりで、ブラジル音楽ファンはもちろん多くのグッド・ミュージック・ファンを魅了し、ここ日本でも大きな話題となったチン・ベルナルデスのソロ作『ヘコメサール』。そのベルナルデスが率いるバンド、オ・テルノの新作が本作『アトラス/アレン』である。
目玉はなんといっても先行で 7inch リリースされた坂本慎太郎とデヴェンドラ・バンハートがゲスト参加した "volta e meia" だろう。ドイツのフェスで共演したことがきっかけで実現したというこのコラボレーション。リズムボックスのチープなリズム、弦や管までが加わった現代ならではのオーケストラル・ポップに、坂本慎太郎のポエトリー・リーディング、ベネズエラにルーツを持つデヴェンドラのスペイン語詞が乗るマジカル・チューン! カエターノ・ヴェローゾやムタンチスを思わせる仄かなサイケデリアが夢見心地な"tudo que eu nao fiz"、ダイナミックな展開を可能にする精緻なアレンジに圧倒される "nada/tudo"、弦やコーラスによるオーケストラ・サウンドにサンバのリズムが融合した "bielzinho/bielzinho" ...などなど、チン・ベルナルデス『ヘコメサール』の続編とでも言えそうなオーケストラル・ポップ路線は継続しつつ、さらにスケール感も増した全12曲を収録。ブラジルという枠を超えて聴かれるべき、真にエバーグリーンな名作の誕生だ。
■ライナーノーツ : 高橋健太郎
発売・販売元 提供資料(2020/09/28)
カエターノ・ミーツ・ブライアン・ウィルソンと称されたブラジル新世代のシンガーソングライター、チン・ベルナンデス率いるサンパウロのロック・バンド、O Ternoの新作。本作収録の《Volta e meia》は、先行で7inchリリースされ、坂本慎太郎とデヴェンドラ・ヴァンハートがゲスト参加していたことで話題に。オーケストラ風のアレンジでダイナミックに展開する楽曲や、シンプルなリズムにメランコリックなメロディを聴かせる楽曲など、色彩豊かで壮大なスケールを感じさせる作品。ちょっとした仕掛けが施されたパッケージの遊び心も素晴らしい。
intoxicate (C)栗原隆行
タワーレコード(vol.149(2020年12月10日発行号)掲載)