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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2020年10月16日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 集英社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | 新書 |
| SKU | 9784087211405 |
| ページ数 | 272 |
構成数 : 1枚
◎石牟礼道子の重層する「二つの世界」
◎母系の森の中へーー古代、女性はリーダーであった
◎近代社会と数値
◎江戸時代以前の循環型時間概念
◎道子が夢想した「新しい共同体」
◎島原・天草一揆と水俣闘争はつながっている
◎近代における共同体の喪失
◎「境界」を行き来する魂
◎死者と生物をつなぐ文学の役割
◎生まれ変わる力があれば
水俣病から新型コロナウイルス、政治的抑圧まで…。
近代資本主義社会の限界と災禍の時代によみがえる世界的文学者の思想!
水俣病犠牲者たちの苦悶、心象風景と医療カルテなどの記録を織りなして描いた、石牟礼道子の『苦海浄土 わが水俣病』は類例のない作品として、かつて日本社会に深い衝撃を与えた。
だが、『苦海浄土』をはじめとする石牟礼文学の本質は告発だけではない。
そこには江戸以前に連なる豊饒な世界と近代から現代に至る文明の病をも射程に入れた世界が広がる。
経済原理優先で犠牲を無視し、人間と郷土を踏みにじる公害、災害。
それは国策に伴い繰り返される悲劇である。
新型コロナウイルスの蔓延が状況を悪化させる中、石牟礼本人との対談、考察を通し世界的文学者の思想に迫る、評伝的文明批評にして日本論。
今は亡き文学者に著者は問い、考える。
「石牟礼道子ならどう書いたであろう」と。

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