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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2020年09月17日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 新潮社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | 新書 |
| SKU | 9784106108754 |
| ページ数 | 255 |
構成数 : 1枚
序 早すぎた天才
天才の条件/仲基のオリジナリティ/大乗非仏説論/近代になって再発見/著作を概観する
第一部 富永仲基とは何者だったのか
1. 富永仲基略伝
醤油店の息子として/懐徳堂から離れる/十余編の著作/満三十一歳で病没/仲基の影響/交友/いかにして仏典を学んだのか
2. 懐徳堂
自由・柔軟・合理的――懐徳堂という場/懐徳堂の才人たち/天才の宿命
第二部 『出定後語』上巻を読む
「もつて人に語るに、人みな漠たり」――『出定後語』序文/第一章「教起の前後」/釈迦による上書き/「全てが釈迦の教えではない」/仏典はいかにして編纂されたのか/自らを「出定如来」と表現/『華厳経』について/見事なテキスト・クリティーク/第二章「経説の異同」/第三章「如是我聞」/第四章「須弥諸天世界」/宗教聖典としての仏典/第五章「三蔵・阿毘曇・修多羅・伽陀」/第六章「九部経・十二部経・方等乗」/第七章「涅槃・華厳の二喩」/第八章「神通」/第九章「地位」(菩薩の階位)/第十章「七仏・三阿僧祇劫」/第十一章「言に三物あり」(言葉の三つの条件)/「家言」――言葉は語る人によって変化する/玄奘の五種不翻/第十二章「八識」/第十三章「四諦・十二因縁・六度」/仲基のテキスト読解/聖書批評にも先んじて
第三部 『出定後語』下巻を読む
仏教経典の成立/三蔵について/大乗経典について/大蔵経について/第十四章「戒」/第十五章「室娶」(家庭と妻)/第十六章「肉食」/第十七章「有宗」/第十八章「空有」/第十九章「南三・北七」(法蔵の十家)/第二十章「禅家祖承」/第二十一章「曼陀羅氏」/加上が重ねられた仏典/第二十二章「外道」/第二十三章「仏出の朝代」(釈迦がいた時代)/第二十四章「三教」/言に物あり、国に俗あり/第二十五章「雑」/『出定後語』の結び/『出定後語』の衝撃/世界最初の書
第四部 『翁の文』と『楽律考』
1. 『翁の文』
ある翁のかきたるもの(序文)/「三教」の限界(第一節)/独特な叙述スタイル(第二節)/儒教と神道を批判(第三~五節)/誠の道とは何か(第六~七節)/実践を説く(第八~九節)/仏教・儒教・神道の加上(第十~十三節)/仏教・儒教・神道の"くせ"(第十四~十六節)/理知の要請/メタローグとしての『翁の文』
2. 『楽律考』
仲基の新しい一面/世界を統べるハーモニー/楽と度量衡/音楽の本質/荻生徂徠を批判
第五部 富永仲基はどう語られてきたか
"発見感"のある人物/本居宣長と平田篤胤による"発見"/"仏教批判"に利用される仲基/国学vs.仏教/「排仏論書」という不幸な受容/仲基批判の急先鋒/大乗非仏説論と近代仏教学/富永仲基≠大乗非仏説論/"天才"を理解した内藤湖南/日本教として――山本七平の評価/倫理学として――中村元の評価
終章 近代への"道"
仏教排斥論者だったのか/宗教多元主義的な世俗主義/仲基の倫理論/その眼には何が見えていたのか
あとがき
引用文献・参考文献
300年前、驚くべき思想家がいた――。世界に先駆け仏典を実証的に解読。31歳で夭折した、"知られざる天才"の生涯と思想に迫る!
江戸中期、驚くべき町人学者が大坂にいた――。醤油屋に生まれ、独自の立場で儒教や仏教を学ぶ。主著『出定後語』では、世界に先駆けて仏教経典を実証的に解読。その成立過程や思想構造を論じ、結果導いた「大乗非仏説論」は、それまでの仏教体系を根底から揺さぶり、本居宣長らが絶賛するなど、日本思想史に大きな爪痕を残した。生涯独立不羈を貫き、三十一歳で夭折した"知られざる天才"に、僧侶にして宗教学者の著者が迫る。

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