メタルのオリジネイターがその嗅覚を研ぎ澄ましながら構築するモダンなヘヴィ・サウンドが今蘇る…! 真のオリジネイターにしてヘヴィ・メタルの始祖:ブラック・サバスの創設メンバーの一人であり、優れたソングライターとしても知られるアーティスト、ギーザー・バトラー。彼が発表した3枚のソロ・アルバムが、CDとアナログ盤で一挙再発売に! こちらは新たなヴォーカリストを迎え入れ、超重量級ヘヴィ・サウンドをぎっしり詰め込んだ1997年発表のアルバム『BLACK SCIENCE』!
メタル・シーンの絶対的帝王、オジー・オズボーンと共に60年代後半から音楽活動を始め、1969年にブラック・サバスを結成、ドゥーミーでヘヴィなサウンド・スタイルをシーンに提示し、その後ヘヴィ・メタルというスタイルの始祖として崇め奉られる存在へと昇り詰めていくこととなったこの真のオリジネイター・バンドの創立メンバーの一人が、このギーザー・バトラーだ。ベーシストとしてバンドのサウンドの要ともいえるボトムをしっかりと支え、そしてオカルトや黒魔術といったバンドが持つイメージに大きく貢献することとなった歌詞を数多く手がけ、バンドの世界観やサウンドの個性に非常に大きな貢献を果たす、メタル・シーンにおける重要アーティストの一人である。
90年代という時代は、70年代にロック・シーンにおける象徴的なリーダー達にとって試練の時だったと言えるだろう。現在ではロック史における重要な時期としてとらえられているが、当時はノスタルジックな時代としてとらえられており、ロックの夜明けの時代に活動していた人々にとっては、新しい時代の幕開けと共に「オルタナティヴ・ロック」という革新的で新鮮な波がミュージック・シーンを支配していたため、その時代の波にもがきながら活動せざるを得なくなっていたのだ。
しかし、ヘヴィ・メタルのオリジネイターである超ヘヴィ級なボトムを支えるチーフ・マスターにして、ブラック・サバスというバンドのトレードマークともなった強力なリフとその歌詞世界を構築してきたベーシスト、ギーザー・バトラーは、その困難な時代でも過去の栄光に寄り添いながら過ごすのではなく、常に前を向き、新たなサウンド・スタイルを模索し続けていった。その時代にあるヘヴィネスを貪欲に取り入れ、自らが構築してきたヘヴィ・メタルをよりモダンなサウンドへと昇華させながら、1995年から2005年の間に3枚の突出したメタル・アルバムをリリースしてきたのだ。
そんな彼が様々な名義でリリースしてきたソロ・プロジェクト・アルバム全3枚が、今回BMGより再リリースされることとなった。CDとアナログ盤という2形態でそれぞれリリースされる3枚の作品(1995年の『PLASTIC PLANET』、1997年の『BLACK SCIENCE』、そして2005年の『OHMWORK』)は、新たにアップデートを施したジャケット・デザインを採用したものとなっており、また、この3枚の作品がアナログ盤としてリリースされるのは、今回が初となる。
発売・販売元 提供資料(2020/09/25)
★★★『BLACK SCIENCE』(1997年作品)★★★
ギーザー・バトラー ─ ベース、キーボード
クラーク・ブラウン ─ ヴォーカル
ペドロ・ハウズ ─ ギター
ディーン・カストロノヴォ ─ ドラム
『PLASTIC PLANET』に続くソロ・プロジェクト・アルバムとして1997年にGEEZER名義で発売されたのが、この『BLACK SCIENCE』だ。前作同様、ギターにペロド・ハウスを、そしてドラムにディーン・カストロノヴォを起用し、ラッシュやアリス・クーパー、ドリーム・シアターらとの仕事でも知られるポール・ノースフィールドとギーザー・バトラーによる共同プロデュースとして制作されている。フィア・ファクトリーのバートンは今作には参加できなかったが、彼が前作で持ち込んだインダストリアルな要素は、当時無名だったクラーク・ブラウンによって引き継がれており、さらなるステップアップしたハイ・エナジーでヘヴィなパワー・グルーヴに満ちたサウンドを叩きつけてくれている。
発売・販売元 提供資料(2020/09/25)
Geezer Butler was incredibly busy in 1997. When he wasn't reunited with Ozzy Osbourne for a Black Sabbath tour, the longtime Sabbath bassist was fronting his own band, GZR -- a thrash metal unit that doesn't hesitate to be brutally intense on Black Science. It's crystal clear that when Butler recorded this superb CD, the last thing on his mind was trying to emulate Sabbath. In fact, the band's sound is closer to Slayer than Sabbath, and the bonecrushing, ultra-heavy album is best described as thrash with elements of alternative rock and industrial noise. From "Man in a Suitcase" to "Among the Cybermen" to "Trinity Row," Butler and colleagues Clark Brown (a passionate vocalist who has learned a thing or two from Slayer's Tom Araya), Pedro Howse (guitar) and Deen Castronovo (drums) never fail to sound evil and menacing. Black Science demonstrated that almost 30 years after Sabbath's formation, Butler was still willing to take chances. ~ Alex Henderson
Rovi