メタルのオリジネイターがその嗅覚を研ぎ澄ましながら構築するモダンなヘヴィ・サウンドが今蘇る…! 真のオリジネイターにしてヘヴィ・メタルの始祖:ブラック・サバスの創設メンバーの一人であり、優れたソングライターとしても知られるアーティスト、ギーザー・バトラー。彼が発表した3枚のソロ・アルバムが、CDとアナログ盤で一挙再発売に! こちらは1995年にフィア・ファクトリーのバートン・C・ベルとタッグを組みG/Z/R名義でリリースした、ウルトラ・ヘヴィ・ロック・アルバム『PLASTIC PLANET』!
メタル・シーンの絶対的帝王、オジー・オズボーンと共に60年代後半から音楽活動を始め、1969年にブラック・サバスを結成、ドゥーミーでヘヴィなサウンド・スタイルをシーンに提示し、その後ヘヴィ・メタルというスタイルの始祖として崇め奉られる存在へと昇り詰めていくこととなったこの真のオリジネイター・バンドの創立メンバーの一人が、このギーザー・バトラーだ。ベーシストとしてバンドのサウンドの要ともいえるボトムをしっかりと支え、そしてオカルトや黒魔術といったバンドが持つイメージに大きく貢献することとなった歌詞を数多く手がけ、バンドの世界観やサウンドの個性に非常に大きな貢献を果たす、メタル・シーンにおける重要アーティストの一人である。
90年代という時代は、70年代にロック・シーンにおける象徴的なリーダー達にとって試練の時だったと言えるだろう。現在ではロック史における重要な時期としてとらえられているが、当時はノスタルジックな時代としてとらえられており、ロックの夜明けの時代に活動していた人々にとっては、新しい時代の幕開けと共に「オルタナティヴ・ロック」という革新的で新鮮な波がミュージック・シーンを支配していたため、その時代の波にもがきながら活動せざるを得なくなっていたのだ。
しかし、ヘヴィ・メタルのオリジネイターである超ヘヴィ級なボトムを支えるチーフ・マスターにして、ブラック・サバスというバンドのトレードマークともなった強力なリフとその歌詞世界を構築してきたベーシスト、ギーザー・バトラーは、その困難な時代でも過去の栄光に寄り添いながら過ごすのではなく、常に前を向き、新たなサウンド・スタイルを模索し続けていった。その時代にあるヘヴィネスを貪欲に取り入れ、自らが構築してきたヘヴィ・メタルをよりモダンなサウンドへと昇華させながら、1995年から2005年の間に3枚の突出したメタル・アルバムをリリースしてきたのだ。
そんな彼が様々な名義でリリースしてきたソロ・プロジェクト・アルバム全3枚が、今回BMGより再リリースされることとなった。CDとアナログ盤という2形態でそれぞれリリースされる3枚の作品(1995年の『PLASTIC PLANET』、1997年の『BLACK SCIENCE』、そして2005年の『OHMWORK』)は、新たにアップデートを施したジャケット・デザインを採用したものとなっており、また、この3枚の作品がアナログ盤としてリリースされるのは、今回が初となる。
発売・販売元 提供資料(2020/09/25)
★★★『PLASTIC PLANET』(1995年作品)★★★
ギーザー・バトラー ─ ベース、キーボード
バートン・C・ベル ─ ヴォーカル
ペドロ・ハウズ ─ ギター
ディーン・カストロノヴォ ─ ドラム
1995年、当初G/Z/R名義でリリースされた、ギーザー・バトラーの初ソロ・プロジェクト・アルバム。インダストリアル/グルーヴ・メタルのパイオニアとしても知られるフィア・ファクトリーのバートン・C・ベルをフィーチャーしたこのアルバムは、90年代メタルのクラシックとしての評価を確立している作品だ。ギーザーのルーツともいえるドゥーミーなブルース・ロックと、90年代にメタルというジャンルを前進させるための重要な要素だったともいえるインダストリアル・メタル・サウンドとを見事に融合させたサウンドが大きく渦巻く、非常に完成度の高い作品だと言えるだろう。 バートンとともにこのプロジェクトに参加したのは、ギーザーの長年のコラボレイターでもあるペドロ・ハウズと、オジー・オズボーン・バンドの一員としても活動するドラマー、ディーン・カストロノヴォ。ペドロは1985年のギーザー・バトラー・バンドにも参加し、GZR/Geezerの総ての作品にギターと作曲でタッグを組んでいる。今作でギーザーはテクノロジーやSF、ディストピアといった主題と社会問題とをミックスした歌詞世界を創り出し、当時の未来的なサウンドと見事にマッチする世界観を構築している。
発売・販売元 提供資料(2020/09/25)
A clever alternate spelling of their namesake and bass player, this metal outfit forcefully demonstrates that the greatest metal recordings of all time owe much of their heaviness to Geezer Butler. G//Z/R even appears to target Tony Iommi -- whose contribution to Black Sabbath is often described in more significant terms than that of Butler -- on the vicious "Giving Up the Ghost." With more than enough power to eclipse any sans-Butler Black Sabbath or Iommi project, this 1995 release proves its creative point. Engineer Paul Northfield deserves special credit for fusing the punishing sounds of guitarist Pedro Howse and drummer Deen Castronovo with Butler's famous low end. Fear Factory vocalist Burton C. Bell's holler wears a little thin at times, but he never crowds G//Z/R's super-heavy riffs. With its historic membership and rock-solid execution, Plastic Planet reaches rarely achieved metal heights. ~ Vincent Jeffries
Rovi