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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2020年03月12日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 講談社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | 文庫 |
| SKU | 9784065192771 |
| ページ数 | 352 |
| 判型 | 文庫 |
構成数 : 1枚
「さあこれから管を吹きます、何が出るか消えぬうちに御覧下さい」
――理屈つぽく夢想的な人々のための小品
日本文学の異才、その"詩性"を捉え直す
「詩的要素は多い」と認めつつ、「詩人」のレッテルを否定していた稲垣足穂。
それでも、詩やコントというべき独創的な作品群が数多く大正期の前衛詩誌に発表され、若い詩人たちに多様な影響を与えた。
一九二〇~三〇年代を中心に晩年まで並べられた稀有な作品集に、大正期から戦後を経て晩年に至るまでの詩論やエッセイを併載し、日本文学の異才の"詩性"を剔出する。
「大正期の前衛詩誌に発表された稲垣足穂の初期作品にはじまり、一九二〇~三〇年代を中心に晩年まで並べられた作品集はほかにない。(中略)そして、編者である中野嘉一は自身、足穂と同じく、詩の形式が根底から問い直されていた詩論の時代に生き、「モダニズム詩」の可能性を追い求めた当事者でもあった。彼の「前衛詩運動史」という歴史的観点から稲垣足穂の「詩」を捉え直そうとする意志にこそ、本書のもう一つの特色はある」(高橋孝次「序文」より)

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