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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2020年08月27日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 青土社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784791773039 |
構成数 : 1枚
序章 風向きを読む
I 権力分析の方法
第1章 ミシェル・フーコーにおける知と権力
はじめに
1 社会学とフーコー
2 フーコーと「知識社会学」
3 「知」から権力へ
おわりに
コラム1 認識と実践
第2章 「生のポリティクス」の新しい権利」
はじめに
1 生政治――対象として「人口」
2 正常な社会と正常な個人
3 権力の法モデル批判
4 ノルムとしての法
5 生-権力の時代における死の問題
6 正常/異常の区別と自己決定
おわりに
コラム2 生権力
第3章 近代権力の複層性 ミシェル・フーコー『監獄の誕生』の歴史像
はじめに
1 身体刑から刑罰改革へ――法の再調整
2 規律権力――新たな秩序問題への応答
3 法的権力と規律権力――近代権力の複層性
コラム3 ベンサム問題
第4章 一九世紀の社会統制における「社会防衛」と「リスク」
はじめに
1 「殺人偏狭」
2 「変質」「社会防衛」「リスク」
3 統計学的秩序
おわりに
コラム4 福祉国家の危機
II 近代国家の系譜学
第5章 戦争としての政治 一九七六年講義
はじめに
1 「恐怖する人」の法言説
2 「戦う人」の歴史言説
3 「交換する人」の経済言説
4 商業、文明と政治
5 情念を飼いならす
コラム5 徳vs欲望
第6章 戦争・法・社会構造 古来の国制と『フランコガリア』をめぐって
はじめに
1 政治思想史の流行と七六年講義
2 古来の国制の「フランス的」序曲
3 コモンローと議会
4 封建制と庶民院
5 オトマンのフランス史
6 法の正統性から種族の戦争へ
7 ガリア、ローマ、フランク
8 ポーコックの歴史とフーコーの歴史
コラム6 政治思想史とフーコー
第7章 ミシェル・フーコーの統治性研究
はじめに
1 統治性研究の前史――『監獄の誕生』から『知への意志』へ
2 統治性研究の概要
3 国家理性とポリス
4 自由主義
5 法-規律-統治――近代権力の多層性
おわりに
コラム7 フーコ講義の資料
第8章 戦争から統治へ コレージュ・ド・フランス講義
はじめに
1 七六年講義――講義プランの推測
2 誰のための権力分析か
3 諸人種の戦争と闘争
4 戦争の言説からの離脱
5 生権力と自由主義の統治
6 自由主義における個と全体
7 自由主義が不問に付すもの
コラム8 七〇年代後半のフーコー
III 新自由主義の統治性
第9章 自由主義の統治能力 ミシェル・フーコーのオルド自由主義論
第10章 「その後」のネオリベラリズム
コラム9 新自由主義とフーコー
あとがき
註
参考文献
初出一覧
現代思想の風向計。
生命、健康、安全などを理由として立ち現れ、その相貌を自在に変えてきた近代国家。人びとの生や死に巧みに介入し、私たちの思考を知らぬ間に取り囲む権力の所作を、フーコーはいかに描き出したのか。知と権力、認識と実践、法と規律、リスク、戦争の政治言説、統治性、新自由主義。主要な諸概念を手がかりに、歴史や論理に深く分け入り、時代の逆風に立ち向かった思想家の軌跡を追う。

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