リゾやリオン・ブリッジズ、ショーン・メンデスなどに関わるLAの気鋭マルチ奏者が2019年に発表した初アルバムのCD化。本人が弾くエッジの立ったギターをはじめ、ドラム、シンセ、ベースなどが激しくせめぎ合う混沌としたインスト作品で、言うなればヒップホップを通過したプログレッシヴ・ロック~フュージョンか。豪快かつ高速な表題曲ではテラス・マーティンのサックスを交えてジャズとパンクが交錯する。
bounce (C)林剛
vol.442(2020年9月25日発行号)掲載(2020/09/25)
ショーン・メンデスからリゾ、ジェイZまで魅了するネイト・マーセロー!
本格派ギタリストにして、名プロデューサー 兼 敏腕マルチ・インストゥルメンタリストとしても多彩な才能を発揮する天才ミュージシャン!!
待望のデビュー作を日本限定デラックス・ヴァージョンでリリース!
シーラEのギタリストとして、プロのキャリアを歩み始め、ライやバンクス、ジェニファー・ハドソンといったトップアーティストのツアーにも参加、本格的にプロデュースとソングライティングに取り組んで以降は、ジェイZのプラチナ・アルバム『4:44』でフレンチホーン、ギター、モーグ、チェレスタまで担当するマルチ・インストゥルメンタリストとして多彩な才能を発揮し、ライの『Blood』では収録曲「Sinful」と「Blood Knows」で作曲、アルバム全編に渡ってギター、ベース、フレンチホルンで貢献。ショーン・メンデス『Shawn Mendes』でもゼッドとのコラボが話題となったリード曲「Lost In Japan」のプロデュースを含め、6曲に参加。ビルボード・トップ200で3位を記録したリオン・ブリッジズの『Good Thing』、2020年のグラミー賞で最多8部門にノミネートされ、3部門を受賞したリゾの『Cuz I Love You』でも中心的プロデューサーとして参加し、ヒットメイカーぶりを証明したネイト・マーセロー。
プロデューサーとして多忙な日々を送る一方で、満を持して制作されたのが、本作『Joy Techniques』。この記念すべきデビュー・アルバムでは、原点に立ち戻り、ギタリストとしての作曲することにこだわったという。ジャズやR&B、ヒップホップが溶け込んだ芳醇なグルーヴの上で燃え上がるようなギターリフに、ジミ・ヘンドリックスを思わせる厚くサイケデリックなサウンドスケープ、そのどれもがハイレベルで完成度の高い一枚となっている。タイトルトラックでもあるリード曲では、新世代ジャズ・シーンの最先端で活躍するプロデューサー、テラス・マーティンがサックスで参加。同曲のメイキング映像が示すように、本作は音楽に対するマーセローの愛情と創作能力のすべてを惜しげもなく詰め込んだ、タイトルの通り、音楽を表現する喜びに満ち溢れたアルバムとなっている。国内盤CDは、LP盤に収録されたオリジナルの9曲に加え、4曲が追加収録されたデラックス・ヴァージョンとなる。
発売・販売元 提供資料(2020/08/19)