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国家の怠慢

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フォーマット 書籍
発売日 2020年08月19日
国内/輸入 国内
出版社新潮社
構成数 1
パッケージ仕様 新書
SKU 9784106108723
ページ数 204

構成数 : 1枚

はじめに

第1章 コロナで見えた統治システムの弱点
PCR検査は全国民にしたほうがいいのか?/フェイクニュースの温床/根っこは政府の問題/政策決定と専門家の関係/なぜ緊急事態宣言は遅れたのか/官邸主導でできたこと、できなかったこと/クルーズ船は入港拒否すべきだった/平時と緊急時の切り替え/K-1も止められた/橋本行革では北朝鮮と台湾の有事を想定/GMに人工呼吸器を作らせたアメリカ/なぜ消費税減税が特効薬なのか/とにかく消費税を下げたくない財務省/政治主導ではなく官邸主導で

第2章 間に合っていたはずの規制改革
オンライン診療とオンライン教育/急にやろうとしてもできない/「対面が基本」という信念/オンライン教育で広がる可能性/公教育と私教育の格差/統制経済か自由経済か/マイナンバーが機能していれば簡単だった

第3章 なぜ役人は行革を嫌がるのか
出向と天下りで作る人間関係/霞が関ビルまで続くタクシーの列/バランスシートでわかった天下りの構図/民営化と天下りの関係/当局が民間に取り込まれる「規制の虜」/財務省のすごい巻き返し/1990年、大蔵対通産の争い/オリックス・宮内氏も登場/政策決定がゆがむ理由とは/役所は既得権の側につく

第4章 モリカケ問題と前川さん、佐川さん
加計問題は弱い規制改革/2002年に決着した「事後チェック型」への転換/議長も呆れた前川喜平氏の抵抗/本末転倒の理屈/需給関係の予測は不可能/天下りの斡旋で懲戒処分/初歩的な違法行為/文科省と大学の特殊な関係/今も不透明な再就職プロセス/森友問題の本質は事務的ミス/佐川氏は事実を語るべき/官邸の力は強くなっていない/「官邸への忖度」は本当か?

第5章 毎日新聞の「スクープ」で考える報道と国会
1面トップの記事を裁判では否定/どんな記者が書いたのか/規制改革で買った恨み?/莫大な既得権側の利益は社会悪ではないのか/「疑わしい」だけで成功パターン/新聞協会は何のためにあるのか/国会は新聞よりひどい状態/「国会での言いたい放題」への対応策はない

第6章 マスコミ報道に未来はあるのか
大学の設置認可権は内閣府にはない/新聞を堕落させる3点セット/ホリエモン騒動でできたテレビ局防衛策/ネット上の分断をどう克服するか/社会正義の実現は一般人でもできる/右も左も入れた言論空間を/新聞・テレビの労働環境は悪化/ネットメディアへの政策的後押しを

第7章 産業が丸ごとなくなる時代に
ベイシック・インカムと給付付き税額控除/様変わりする働き方改革/仕事のやり方は確実に変わる/「所得に応じた給付案」は倒閣運動/あぶり出される「必要なかった仕事」/縦割り行政にも変化が/規制はどんどんなくなってきている/業規制から行為規制へ/外国人政策のインチキを正せ/世界中が内向き傾向に/47都道府県は多すぎる/道州制で7つか8つに/注目すべき熊本市の遠隔教育/情報検証研究所を発足/マスコミによるフィルタリングという幻想

おわりに

  1. 1.[書籍]

政治、官僚、マスコミ……なぜこれほどお粗末なのか? コロナで見えた日本の弱点を統治機構のエキスパートが徹底分析。
すべては怠慢のツケである――医療は崩壊寸前にまで追い込まれ、オンラインでの診療・授業は機能せず、政府の給付金さえスムーズに届かない。新型コロナウイルスは、日本の社会システムの不備を残酷なまでに炙り出した。それは、政治、行政、マスコミの不作為がもたらした当然の結果でもあった。これまで多くの改革を成し遂げてきた財務省と経産省出身の二人のエキスパートが、問題の核心を徹底的に論じ合う。

作品の情報

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著者: 髙橋洋一原英史

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