クラシック
CDアルバム

J.S.バッハ: フーガの技法 BWV.1080 (ベルリン自筆譜版)

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フォーマット CDアルバム
発売日 2020年09月19日
国内/輸入 輸入盤:国内流通仕様
レーベルKing International/Challenge Classics
構成数 1
パッケージ仕様 -
規格品番 KKC6275
SKU 4909346023000

構成数 : 1枚
合計収録時間 : 00:00:00
日本語帯・解説付

【曲目】
J.S.バッハ:フーガの技法 BWV1080(ベルリン自筆譜版)

[1] 基本形による単純フーガ(コントラプンクトゥスI)
[2] 反行形による単純フーガ(コントラプンクトゥスIII)
[3] 基本形による単純フーガ(コントラプンクトゥスII)
[4] 反行形を伴うフーガ(コントラプンクトゥスV)
[5] 12度対位法による対主題と基本形によるフーガ(コントラプンクトゥスIX)
[6] 10度対位法による2つの対主題と反行形によるフーガ(コントラプンクトゥスX)
[7] 反行、縮小を伴うフランス様式によるフーガ(コントラプンクトゥスVI)
[8] 反行、拡大と縮小を伴うフーガ(コントラプンクトゥスVII)
[9] 8度のカノン
[10] 3声の3つの主題によるフーガ(コントラプンクトゥスVIII)
[11] 4声の4つの主題によるフーガ(コントラプンクトゥスXI)
[12] 反行と拡大によるカノン
[13] 4声の鏡像フーガ・正立(コントラプンクトゥスXIIa)
[14] 4声の鏡像フーガ・倒立(コントラプンクトゥスXIIb)
[15] 3声の反行形を伴う鏡像フーガ・正立(コントラプンクトゥスXIIIb)
[16] 3声の反行形を伴う鏡像フーガ・倒立(コントラプンクトゥスXIIIa)
[17] 3つの主題によるフーガ(未完)

【演奏】
アッカデミア・ストゥルメンターレ・イタリアーナ
[ロゼッラ・クローチェ(ヴァイオリン)、
アルベルト・ラージ(指揮、トレブル・ヴィオール)、
クラウディア・パセット(テノール・ヴィオール)、
パオロ・ビオルディ(バス・ヴィオール)、
ミケーレ・ツェオーリ(ヴィオローネ)、
ルカ・グリエルミ(オルガン)]

【録音】
2019年9月10-13日/イタリア、ヴェローナ、ナザレス教会

  1. 1.[CDアルバム]
    1. 1.
      フーガの技法 BWV1080 (ベルリン自筆譜版) 基本形による単純フーガ(コントラプンクトゥスI)
      00:00:00

      録音:Studio

    2. 2.
      フーガの技法 BWV1080 (ベルリン自筆譜版) 反行形による単純フーガ(コントラプンクトゥスIII)
      00:00:00

      録音:Studio

    3. 3.
      フーガの技法 BWV1080 (ベルリン自筆譜版) 基本形による単純フーガ(コントラプンクトゥスII)
      00:00:00

      録音:Studio

    4. 4.
      フーガの技法 BWV1080 (ベルリン自筆譜版) 反行形を伴うフーガ(コントラプンクトゥスV)
      00:00:00

      録音:Studio

    5. 5.
      フーガの技法 BWV1080 (ベルリン自筆譜版) 12度対位法による対主題と基本形によるフーガ(コントラプンクトゥスIX)
      00:00:00

      録音:Studio

    6. 6.
      フーガの技法 BWV1080 (ベルリン自筆譜版) 10度対位法による2つの対主題と反行形によるフーガ(コントラプンクトゥスX)
      00:00:00

      録音:Studio

    7. 7.
      フーガの技法 BWV1080 (ベルリン自筆譜版) 反行、縮小を伴うフランス様式によるフーガ(コントラプンクトゥスVI)
      00:00:00

      録音:Studio

    8. 8.
      フーガの技法 BWV1080 (ベルリン自筆譜版) 反行、拡大と縮小を伴うフーガ(コントラプンクトゥスVII)
      00:00:00

      録音:Studio

    9. 9.
      フーガの技法 BWV1080 (ベルリン自筆譜版) 8度のカノン
      00:00:00

      録音:Studio

    10. 10.
      フーガの技法 BWV1080 (ベルリン自筆譜版) 3声の3つの主題によるフーガ(コントラプンクトゥスVIII)
      00:00:00

      録音:Studio

    11. 11.
      フーガの技法 BWV1080 (ベルリン自筆譜版) 4声の4つの主題によるフーガ(コントラプンクトゥスXI)
      00:00:00

      録音:Studio

    12. 12.
      フーガの技法 BWV1080 (ベルリン自筆譜版) 反行と拡大によるカノン
      00:00:00

      録音:Studio

    13. 13.
      フーガの技法 BWV1080 (ベルリン自筆譜版) 4声の鏡像フーガ・正立(コントラプンクトゥスXIIa)
      00:00:00

      録音:Studio

    14. 14.
      フーガの技法 BWV1080 (ベルリン自筆譜版) 4声の鏡像フーガ・倒立(コントラプンクトゥスXIIb)
      00:00:00

      録音:Studio

    15. 15.
      フーガの技法 BWV1080 (ベルリン自筆譜版) 3声の反行形を伴う鏡像フーガ・正立(コントラプンクトゥスXIIIb)
      00:00:00

      録音:Studio

    16. 16.
      フーガの技法 BWV1080 (ベルリン自筆譜版) 3声の反行形を伴う鏡像フーガ・倒立(コントラプンクトゥスXIIIa)
      00:00:00

      録音:Studio

    17. 17.
      フーガの技法 BWV1080 (ベルリン自筆譜版) 3つの主題によるフーガ (未完)
      00:00:00

      録音:Studio

作品の情報

メイン
演奏者: アルベルト・ラージ(指揮、トレブル・ヴィオール)

その他

商品の紹介

自筆譜版をもとに、
『フーガの技法』を完成された作品として演奏!
数の象徴がもたらす神秘的な美しさ、
名手たちの至高のアンサンブル

バッハの『フーガの技法』は対位法芸術の最高峰であり、バッハ書法の究極とも言うべき作品です。しかし演奏にあたっては、鍵盤楽器で弾けるように書かれていながら楽器指定がなく、また曲順をどうするか、未完フーガを含めるか否かという問題がつきまとう謎に満ちた作品でもあります。楽譜は出版譜の他にいわゆる「ベルリン自筆譜」(Mus. ms. Bach P 200)が残されていて、曲数や曲順、譜面の各所に違いがあります。このアルバムでは自筆譜を採用し、「完成した作品」として演奏することが試みられています。

自筆譜の曲順と曲種を読み解くと、バッハがそこに「数の象徴」を盛り込んでいたことが分かりました。BACHをアルファベット順に数字に変換すると2-1-3-8となり、バッハはその合計数14を象徴的に作品に潜り込ませていたことが知られています。自筆譜の『フーガの技法』は基本となるフーガがまず2曲、次に半終止(ラ、Aの音!)で終わるフーガが1曲、そして反行形や対主題を伴うフーガが3曲、最後に複雑さを極めていく8曲というように構成されています。8曲のセクションは2-1-2-1-2と細分化でき、拡大・縮小を伴うフーガ、カノン、多重フーガ、カノン、鏡像フーガ(正立+倒立で1曲とする)と書法が発展していきます。

バッハは曲集のタイトルを「Die Kunst der Fuga」としました。フーガの綴りだけイタリア語になっています。これは上記の方法で数字に直したとき158になり、「Johann Sebastian Bach」もまた158になる、という数遊び。1+5+8=14(BACH)、というのもバッハは気に入っていたようです。

このアルバムではアンサンブルでの演奏が採用されています。スコアの音域に即した楽器が選択され、各種ヴィオールが美しく響き、机上の空論的な楽曲と思われがちな『フーガの技法』から驚くほど音楽的な対話が生まれています。オルガンは通奏低音として入ったり時にソロで弾いたりとアレンジも面白く考え抜かれていて、最後に未完フーガを添えているのも嬉しいところです。アッカデミア・ストゥルメンターレ・イタリアーナはこれまでStradivariusやDIVOXに録音があり、今作がChallenge Classicsでの初作品。リーダーのアルベルト・ラージはサヴァールに学んだヴィオール奏者です。

国内仕様盤には演奏者が自ら書いた解説を日本語訳して掲載。相当な読み応えで、『フーガの技法』への指南書としても十分な価値を持つ内容です。ベルリン自筆譜版への理解も深まり、またバッハと周囲の人々がいかにしてこの高度な曲集をまとめ上げ完成させようとしたのかが窺い知れる貴重な文章となっています。
キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料(2020/08/20)

メンバーズレビュー

1件のレビューがあります
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最高傑作のひとつとされる〈フ―ガの技法〉も、実は私には中々耳がひらかない作品だった。耳を啓いてくれたのは、主にケラ―四重奏団と冨田一樹氏のオルガン演奏だった。ケラ―四重奏団はすぐに愛聴盤となり、冨田氏の演奏は動画で鑑賞して、冒頭8小節目の♭の音色とそこから続いていく多声部との重なりが大変劇的で心身に響き、Contrapunctus1を感動のうちに聴き通した。
息子と社会問題に巻き込まれ、中学卒業時同様、高校卒業後の進路も不透明で、冬道を歩きながら〈フ―ガの技法〉は何度も脳裡に流れてきた。今でも、重い孤立感と厚い疎外感が、駅の人混みの中を歩くと、心身を取巻き出す。
更に鑑賞を深化させたいと願い、本盤の演奏意図に共感し迷わず購入した。研究態度や指針に賛同すると傾聴の腰の入り方が違ってくる。伊人の演奏が好きな理由の一つでもある。
解説は、研究動向と楽曲分析の詳細を簡潔にオルガン担当ルカ・グルミエル氏が執筆、主宰アルベルト・ラ―ジ氏による演奏の企画意図が記されている。読み応えがあり、他の録音の解説の繰り返しではない、本質的な知識を得ることができる。
例によって、遺憾ながら、私は基礎知識不足で、理解が及ばない水準故に、相変わらず感覚で聴いている。
基底も骨格も確かな演奏で、円滑と調和に優れた声部の連動、理知的な趣に聴こえるのだが、私の心情に寸分違わぬと感じるほど添い、感傷へ傾き陥らない効能。浴すると、動的で広大な作品空間に過ごし、胸の塞ぎが緩解してゆく。悲歎や悲愁や憂愁はそのままに、良識の欠落や無神経でなければ、恐らく多くの人が経験する推察可能な人生の局面と心情として、鬱屈や滞留から解放し、生活の進行を亨して行く。
ヨハン・セバスチャン・バッハの誕生日(1685年3月31日)に。

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