フォーマット |
CD |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
輸入 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2020年10月29日 |
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規格品番 |
ACC30512CD |
レーベル |
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SKU |
4260234832396 |
ペルトの美しすぎる世界!
今年2020年9月11日に85回目の誕生日を迎えるアルヴォ・ペルト。現存する作曲家のなかでもとりわけ人気のあるひとりですが、その誕生を祝って彼の孫の世代1996年生まれの若手ピアニスト、オヌテ・グラジーニテが彼の作品集をリリース。
彼女は名前から察せられるように、近年注目を集めているリトアニアの女流指揮者ミルガ・グラジニーテ=ティーラの実妹。6歳から生地ヴィリニュスのチュルリョーニス芸術学校で学び、2015年からはハノーファー芸術大学でローランド・クリューガーに師事。このアルバムがデビュー盤となりますが、ペルトの透明無垢な音世界を見事に表現しています。
2002年作の協奏作品「ラメンターテ」は全10部から成る40分の大作。まるでフュージョンのようにオシャレなピアノの澄んだ響きと美しい背景を作るオーケストラの織りなす世界に酔いしれます。
ペルトのピアノ曲は大半が子供のために書かれていて、技術的に平易なもののピュアな感性が要求されます。その点グラジーニテはペルト音楽の核心に触れていて、誰にも真似出来ない境地を示しています。さらに「天にいますわれらが父よ」では美しいソプラノ独唱まで披露し、姉ミルガ・グラジニーテ=ティーラがヴァインベルクの録音で披露した特技の向こうをはっています。すごい姉妹の登場と申せましょう。すべてが静謐でピュア、極上のヒーリング系BGMとしても最適です。
キングインターナショナル
構成数 | 1枚
合計収録時間 | 01:10:11
アルヴォ・ペルト:
(1)ラメンターテ(全10曲)(2002)~ピアノとオーケストラ
(2)アンナ・マリアのために(「元気に」版)(2006)
(3)アリーナのために (1976)
(4)フラトレス (1977)
(5)パリ・インテルヴァロ (1976)
(6)アリヌシュカの回復による変奏曲 (1976)
(7)アンナ・マリアのために(「瞑想的に」版)(2006)
(8)天にいますわれらが父よ (2005)
【演奏】
オヌテ・グラジーニテ(ピアノ、ソプラノ(8))
モデスタス・ピトレナス(指揮)リトアニア国立交響楽団(1)
エドワード・キング(チェロ)(4)
【録音】
2020年5月/リトアニア国立フィルハーモニー・ホール(2)-(8)、2019年4月/リトアニア国立文化センター録音スタジオ(1)
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1.[CD]
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1.Lamentate for piano and orchestra~I. Minacciando
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2.Lamentate for piano and orchestra~II. Spietato
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3.Lamentate for piano and orchestra~III. Fragile
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4.Lamentate for piano and orchestra~IV. Pregando
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5.Lamentate for piano and orchestra~V. Solitudine - stato d'animo
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6.Lamentate for piano and orchestra~VI. Consolante
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7.Lamentate for piano and orchestra~VII. Stridendo
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8.Lamentate for piano and orchestra~VIII. Lamentabile
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9.Lamentate for piano and orchestra~IX. Risolutamente
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10.Lamentate for piano and orchestra~X. Fragile e conciliante
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11.Fur Anna Maria - Nachdenklich
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12.Fur Alina
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13.Fratres
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14.Pari intervallo
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15.Variationen zur Gesundung von Arinuschka
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16.Fur Anna Maria - Frohlich
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17.Vater unser
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バーミンガム市響を率いるミルガ・グラジニーテ=ティーラの実妹でピアニスト、オヌテ・グラジーニテ(1996年生まれ!)が紡ぐペルトの世界。終曲ではイノセントな歌声さえ聴かせる。オケと協奏する《ラメンターテ》はカプーアの巨大アート『マルシュアス』に触発された全10曲の大作。フィジカルで畏怖の念すら与える冒頭2曲の後は痛切と哀切が紡がれていく。内閉の美での感覚的冴えは当盤に通貫するものだ。併録作品が実に魅力的。70年代に書かれた《アリーナのために》《フラトレス》など4作は、もはやペルトの古典といった感がある。ピアノ独奏で聴く《パリ・インテルヴァロ(断続する平行)》が味わい深い。
intoxicate (C)森山慶方タワーレコード (vol.149(2020年12月10日発行号)掲載)
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