スウェーデン・ストックホルム最高峰のヴィンテージ・ハードロック・アクト=DEAD LORD(デッド・ロード)の4作目『Surrender』
2012年から正統的なハードロックを奏でるDEAD LORDの4作目『Surrender』 。新メンバーMartinとRyanを迎えて新体制となったバンドの過去を振り返ると、Century Media Recordsからデビューを飾った『Goodbye Repentance』(2013年)は70年代を意識したサウンドが高く評価される。2年に渡って取り組んだ『Heads Held High』(2015年)、『In Ignorance We Trust』(2017年)と、バンドはコンスタントにリリースを重ねてきた。NAZARETH、 THIN LIZZY、初期のZZ TOP やFREEなど70年代から80年代初頭にかけてのクラシックロックバンドの教えを忠実に学び、全てを吸収した彼らはスウェーデンのストックホルムからクラシック・ハードロックの歴史に名を連ねようとしている。ストックホルムにあるスタジオStudio HumbuckerでRobert Pehrssonと共に制作された今作『Surrender』も、ヴィンテージロック・ファンの心を震わせる傑作と言わざるを得ない。
ファースト・シングルで、アルバムのオープナーである(1)「Distance Over Time」は、強いフックとツインギターがリードするDEAD LORD節が炸裂するハードロック・ソングだ。同じくシングルとしてMVも公開された「Evil Always Wins」もアンセミックだ、さらに今作のなかでも際立ったメロディをもつ(2)「Letter From Allen St.」、(5)「Messin' Up」、ツインギターがハイウェイを疾走していく(7)「Bridges」、誰もが口ずさんでしまう中毒性のあるコーラスを持つ「Gonna Get Me」など刺激的な楽曲がラインナップされている。2020年5月に6作目『Sudden Death』をリリースした同じくスウェーデンのHORISONTと同様にDEAD LORDもトレンドに背を向け、"レトロ"ではなく"時代を超越した"極上のサウンドを鳴らしている。甘い郷愁メロディとツインギターのハーモニー、味わい深いソロ、キャッチーなコーラス!直球勝負の力強いヴィンテージ・ロックアンセムを10曲搭載した『Surrender』は、常に最高の作品を作り、自身をアップデートし続けることができるというバンドの目標を見事にクリアした作品だ。
発売・販売元 提供資料(2020/07/31)