ノルウェーのレーベルJAZZLAND を主宰し、ヨーロピアンジャズの最先端を担ってきた奇才キーボード奏者ブッゲ・ヴェッセルトフトが、e.s.t. のダン・ベルグルンド(b)、マグヌス・オストロム(dr) と組んだピアノトリオ"リムデン" の第2 弾。ユニット名は"宇宙"を意味し、バッハ、モダンジャズ、映画音楽、ロックの要素を採り入れた音作り。2019年にフルアルバム『リフレクションズ&オデッセイズ』の続編として、1年間50本以上のツアーを経てつくられたセカンドアルバム。2CD のデラックス・エディション仕様で選りすぐったライヴ音源を収録! (C)RS
JMD(2020/07/17)
音響感覚とIDMを咀嚼したジャズなら間違いなくゴーゴーペンギンが筆頭、でも遡れば当然辿り着く北欧のフューチャー・ジャズ、そしてE.S.Tだろう。ESTの核であったエスビョルン・スベンソン亡き後、ビートを繰り出していた屋台骨の二人も追ってしかるべき、そして、フューチャー・ジャズ一番地のピアニスト、ブッゲ・ヴェッセルトフトがトリオを組んだら、そりゃぁもう聴かない手はない。そんな期待を受けて宇宙へ旅立ったリムデン、いまだに宇宙を航海中というではないか。2001年宇宙の旅、よりスペイシーに、よりダイナミックに、そしてよりリリカルに、段違いの説得力を見せつける。
intoxicate (C)片切真吾
タワーレコード(vol.148(2020年10月10日発行号)掲載)