英国エレクトロ・シーン注目のプロデューサー/シンガーソングライター/マルチ・インストゥルメンタリスト、ELDERBROOK(エルダーブルック)。CAMELPHATやDIPLO、RUDIMENTALとのコラボレーションから培った経験とアーティストとしての成長を、自身の音楽性に見事昇華させた、多幸感溢れるエレクトロ・サウンドと繊細なストーリーテリングが光る、待望のフル・アルバムをリリース!
英国のプロデューサー/シンガーソングライター/マルチ・インストゥルメンタリスト、ELDERBROOK(エルダーブルック)。2015年頃からエレクトロ/ダンスシーンで注目を集めていた彼が、いよいよ待望のフル・アルバムをリリースする!
10代の頃から音楽を作り始めていたというELDERBROOK(本名:Alexander Kotz)。最初はインディー・バンドなどで活動していたというが、やがてシンガーソングライターとして曲作りを行い、2015年頃から曲やEPを発表したり、CLEAN BANDITなどのリミックスを手掛けるようになる。またライヴ・アーティストとしてもGORGON CITYなど様々なアーティストのサポート・アクトとツアーを行っていた。そんな彼がシーンの注目を一気に集めたのは2017年、UKのハウス・デュオ、CAMELPHATとのコラボレーション・ナンバー「Cola」である。BillboardのDance Club チャートやUK Indie Chartで1位を獲得したこの楽曲は、全英シングル・チャートでもTOP20入りするELDERBROOK初の大ヒットとなり、2018年のグラミー賞でBest Dance Recordingにノミネートされた。
その後もコンスタントにシングルやEPを発表してきた彼がついにリリースするフル・アルバム『WHY DO WE SHAKE IN THE COLD?』。昨年、RUDIMENTALとのコラボレーション・トラックであるダンス・ヒット「Something About You」をリリースした彼だが、今年に入りエモーショナルな「Numb」として最新シングルとなる「My House」とアルバムからの先行シングルを次々と発表している。Jack Knife Leeがプロデュースを手掛けた「My House」は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、イギリス全土がロックダウンとなった間に作られたものだという。曲を作り始めた時、彼のイメージはCSN&Yの「アワ・ハウス」のような曲だったが、いざ制作に取り掛かってみると、全く違うテーマを持つようになったという。 「この曲は、いかに多くの人が"次のビッグなもの、良いもの"を欲しがり、今持っているものに満足することがないのかに焦点をあてている。また、ずっと子供みたいにふるまい続けている人の多さも指摘している。"俺の家のほうが、お前のよりも大きい"をはじめとする、すべての"欲しがりカルチャー"をね。この曲のもう一つのテーマは自分の子供時代の経験やどこにも当てはまらない存在であることに基づいているんだ」(1/2)
発売・販売元 提供資料(2020/07/10)
本作『WHY DO WE SHAKE IN THE COLD?』でELDERBROOKは、CAMELPHATやDIPLO、BLACK COFFEEやRUDIMENTALとのコラボレーションから培った経験と、ライヴ・アクト、マルチ・インストゥルメンタリスト、プロデューサー、ソングライターとしての成長と評価を、自身の音楽性に見事昇華させている。結果完成したアルバムには、ファンクやシンセ・ポップがちりばめられた多幸感溢れるエレクトロ・トラックに、繊細なストーリーテリングを組み合わせた楽曲が並んでいる。 「これは、他人を必要とし、人との交流を必要としている人々についてのアルバムだ。アルバム・タイトルの元になっているのは、ぼくたちは他人に寒いことを知らせ、傍にいてほしいことを伝えるために震えているという考えだ。悲しみを表すのは、誰かを必要としているかを知らせたいからだとね。サウンド面では、自分が昔やっていたようなインディー/オルタナティヴ・ポップ風な音に回帰している部分もある。もちろん今でもエレクトロ・ミュージックが大好きだけど、自分の初期の音楽スタイルやインスピレーションを受けている音楽の要素を織り交ぜているんだ」
自分の原点と現在を織り交ぜて、未来のスタイルを作りだそうとするELDERBROOK。彼のサウンドが目指す世界を描き出した『WHY DO WE SHAKE IN THE COLD?』がついにその全貌を表す――。(2/2)
発売・販売元 提供資料(2020/07/10)
ディプロやルディメンタルらとの共作でシーンに名を轟かせてきた新進プロデューサーのファースト・アルバム。彼の持ち味は繊細なタッチの音作りから成る情感豊かなストーリーテリング。シングル"Something About You"や"My House"といった先行ヒットをはじめ、どの楽曲でも披露されるズバ抜けたポップネスはジャンル不問。エレクトロニック・ミュージック界隈だけでなく幅広い活躍が期待できそう。
bounce (C)江田まさみ
タワーレコード(vol.443(2020年10月25日発行号)掲載)