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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2019年08月24日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | NHK出版 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784140912584 |
| ページ数 | 248 |
| 判型 | B6 |
構成数 : 1枚
まえがき
第一章 経済思想の原点──オーストリア学派の影響
「経済学的考え方の動向」にて/甘すぎた評価/ミーゼスは自説を曲げなかった
何が言いたかったか/ナチス台頭の影響/ハイエクの回想から
景気循環理論についての連続講義/ケインズ革命とハイエクの変化
「先験主義」に反省を促す/シュンペーターとオーストリア学派
「静学」から「静態」へ/決して悪くはないスタート
第二章 市場均衡論を超えて──「競争」をどう捉えるか
ハイエクの決断/「自生的秩序」論の萌芽/「分配的正義」と「交換的正義」
民主主義への警告/ハイエクが見つけた論点/経済問題は「変化」から生じる
「競争」が働いているかどうか/市場プロセスへのアプローチ
「プロモーター」としての「企業家」/「混合経済」に対する批判
競争政策をめぐる環境変化/「競争」の本質とは/オーストリア学派の「伝統」
第三章 シュンペーター理論の核心──資本主義衰退論まで
シュンペーターの資本主義論/五つの「新結合」/「動態利潤説」とは
企業家に必要な資質/ネオ・オーストリアンとの溝/資本主義の原動力
「新古典派」への異議/資本主義衰退論/企業家機能の無用化
擁護階層の消滅/制度的枠組みの崩壊/知識階級の「右傾化」
シュンペーターの「結論」/注意すべき二つのレトリック
政治家と官僚のバランス/「民主主義的自制」が働くには/シュンペーターの影
第四章 政治過程の経済分析について──民主主義への懐疑
「古典的民主主義」の批判的検討/「公益」とは何か/権力闘争に対する慧眼
ミーゼス、ハイエクの場合/多数派の「暴走」/問題の根源
一九七〇年代中頃の政治状況/「独占権」への抵抗姿勢
「自由社会」そのものが問われている/ハイエクという座標軸
第五章 資本主義はどこへ向かうか──「真意」を読み解く
資本主義をどう評価するか/「反資本主義メンタリティ」への反論
「消費者主権」とシュンペーター/「新古典派総合」の考え方
ケインズ主義に対する見解/「市場対計画」という単純化
「正義」という言葉の使われ方/「真の個人主義者」の条件
進歩的思想というより「先祖返り」/ハイエクの「遺言」/「苦悩」の始まり
シュンペーターの目/「資本主義の将来」
終章 落日の帝国が生んだ経済学者たち
シュンペーターが求めたもの/資本主義の本質/ミーゼス独自の「人間行為学」
ハイエク思想の核心/三人の教えは活かされたか/「循環」する経済思想
読書案内
あとがき
20世紀を代表する経済学者の新たな側面に光を当てる!
経済成長に影が差し、資本主義が行き詰まりを見せる現状を「予言」したシュンペーター。「イノベーション」を信奉した彼が、「資本主義が衰退する」という矛盾した結論になぜたどり着いたのか──。落日のハプスブルク帝国で生まれ、同じウィーン大学で学んだミーゼス、ハイエクとの比較という、従来なかった視点から時代の息遣いとともに描き出す。

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