ブリンズリー・シュウォーツ時代の名曲「ピース、ラヴ・アンド・アンダースタンディング」から『アット・マイ・エイジ』(07年)までのニック・ロウの軌跡を収めた二枚組ベスト・アルバム。最近のライヴではオープニング・ナンバーとしてお馴染みのソロ・デビュー曲「ソー・イット・ゴーズ」、彼のキャリアで一番のヒットを記録した名曲「恋するふたり」、エルヴィス・コステロがコーラスで参加した「アメリカン・スクワーム」、デイヴ・エドモンズと結成したロックパイルの「ホエン・アイ・ライト・ザ・ブック」「プレイ・ザット・ファスト・シング」、ポール・キャラックとのデュエット「ウィッシュ・ユー・ワー・ヒア」、ヒューイ・ルイスがプロデュースした「アイ・ニュー・ザ・ブライド」、ライ・クーダー、ジョン・ハイアット、ジム・ケルトナーと結成したリトル・ヴィレッジの「フール・フー・ノウズ」、プリテンダーズのクリッシー・ハインドが参加した「ピープル・チェンジ」など全49曲を収録。ニック・ロウ自身に取材した詳細な英文解説の対訳付。
発売・販売元 提供資料(2020/07/06)
ウハ! 最高です、これ。UKポップ・シーンの生き字引、ロウ先生のアンソロジーが2CD+DVDという贅沢な体裁でリリース。オリジナル・アルバムの過半数が廃盤状態なので代表曲を網羅したCDももちろん嬉しいけれど、先生にとって初のDVDとなるDisc-3がとにかく素晴らしい。9曲の貴重なPVに加え、2007年のコンサートから17曲を収録。その朗らかなステージ映像が実に泣けるんだな。
bounce (C)北爪 啓之
タワーレコード(2009年05月号掲載 (P94))