2000年初めにシーンに登場
ノルウェイの女性歌手スールヴァイグ・シュレッタイェルの5年ぶりの新作
新バンドを結成して3年あまり
シルキーなヴォイスとソウルフルな歌唱、本格的なヴォーカリーズ・・
2000年初めにシーンに登場した当初から注目を集めたノルウェイの女性歌手スールヴァイグ・シュレッタイェルの新作。
シルキーなヴォイスとソウルフルな歌唱で知られ、Curling Legsでの作品を初め、Emarcy/Universal, KirkeligKulturverkstedなど、同国でのレーベルで着々と作品をリリースし、近年はドイツACTのバックアップを受けている。
本作は2015年の『Trail of Souls』以来の作品で、5年ぶり。前作より、長年活動をともにしたSlow Mortion Quartetとの共演名義でなくなり、本作制作に際しては、新しいバンドを結成し、実に3年の時をかけてきたという。ヴォイスの質感は本人の本質で変化することなく、時を重ねてきた歌唱は、いい意味での落ち着きを持ち、腰の座ったものを感じさせる。特にそれらは、バディ・ジョンソンの「Since I Fell You」や、アーヴィング・バーリンの「How Deep is the Ocean」のようなオールド・スタンダードの歌唱に明らか。一方、M3の「You're Driving Me Crazy」ではスウィンギーな4ビートに乗って自由なアドリヴ歌唱を展開して、確かな歌唱力を証明している。一方、ミュージカル『マイ・フェア・レディ』の楽曲であるM2「オン・ザ・ストリート・ウィリアム・ユー・ラヴ」や、ビリー・ホリデイ、カーティス・ルイスの「Now or Never」では、ソウルフルにも、シャッフルのビートでエネルギッシュに歌い上げるアレンジ、またトム・ウェイツを選曲しては、哀愁溢れる情景を感じさせるなど、表現の広さも感じさせている。
名スタンダード「Round Midnight」まで10曲。自らの路線は大きく変更することなく表現を深めていくアーティストの姿がある一作!
【メンバー】
Solveig Slettahjell (vo), Andreas Ulvo (p), Trygve Waldemar Fiske (b), Pal Hausken (ds)
発売・販売元 提供資料(2020/09/10)