Gilles Peterson率いる〈Brownswood〉よりNina SimoneやRoberta Flack等とも比較される本格派ジャズ・ヴォーカリスト、Zara Mcfarlaneによる新作完成!!
Gilles Peterson率いる〈Brownswood〉からデビューを果たし、Nina SimoneやRoberta Flack等と比較され、グラミー受賞アーティストでもあるGregory Porterとも共演を果たす新世代の本格派ジャズ・ヴォーカリスト、Zara Mcfarlaneが新作『Songs of an Unknown Tongue』をリリース。
今作は彼女の祖先の祖国であるジャマイカの民族的そして精神的な伝統を探求することで、ジャズと隣接した音楽の境界線を押し広げている。
Joe Armon JonesやSamphaの作品にも参加するKwake Bass、そしてBlack Midiとのコラボレーションでも知られるWu-luというサウスロンドンの音楽シーンで活躍する両名がプロデューサーとして参加しており、フューチャリスティックなサウンドを実現。
更にジャマイカの伝統音楽であるクミナやナイヤビンギの脈打つ催眠術のようなリズムや、アフリカに根ざした儀式で演奏される音楽をエレクトロニックなサウンドで再現している。
これらのリズムと、Zara Mcfarlane特有の透き通るようなヴォーカル、鮮やかなソング・ライティングが組み合わさることにより、更なる深みに到達した意欲作がここに完成。
発売・販売元 提供資料(2020/06/24)
ザラ・マクファーレンが当初ニーナ・シモンなどに例えられた評価に安住せず野心的に音楽の幅を拡げ、ルーツであるジャマイカ音楽を取り入れた前作は彼女の音楽家としてのアイデンティティ確立の宣言であった。とどまらず、今作でロンドンのプロデューサー、クウェイク・ベース、ウールーの2名を迎え、前作同様ルーツに根差しつつ、大胆にエレクトロニックな手法を採用。コンボ的音作りが控えめになりアフロ感やレベル感は抑えられ、よりメディテイティヴかつスピリチュアルなテーマにフォーカスしている。ルーツへの回帰で終わらず、過去を解放し未来を見つめるその歌声は、優しく、美しく、強い。
intoxicate (C)片切真吾
タワーレコード(vol.147(2020年8月20日発行号)掲載)