フォーマット |
LPレコード |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
輸入 (ヨーロッパ盤) |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2020年10月30日 |
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規格品番 |
5053861506 |
レーベル |
BMG/ADA |
SKU |
4050538615067 |
90年代のブリットポップ・ムーヴメントで世界中から再び大きな注目を集めることとなった英国ロック・シーン。そのブリットポップの盛り上がりが落ち着きを見せ始めた1997年にデビューを果たし、その内省的な歌詞とメランコリックに鳴り響く美しいメロディ・ラインとで、その後の英国ロック・シーンの新たな潮流を生み出していくこととなった重要アクト、それがこのトラヴィスだ。
レディオヘッドやコールドプレイ、オアシスらと並び英国を代表するロック・バンドとなったこのトラヴィスは、現在までに8枚のアルバムを発表し、何百万枚ものアルバム・セールスを記録(99年発売のセカンド・アルバム『THE MAN WHO』は英国のみで約300万枚のセールスを打ち立てている)、2018年に発表したバンドのドキュメンタリー・フィルム『ALMOST FASHIONABLE: A FILM ABOUT TRAVIS』はエジンバラで開催された国際映画祭にて観客賞を受賞するなど、全英のみならず世界から愛されるバンドだ。バンドの中心人物であるフラン・ヒーリィは、ポール・マッカートニーやエルトン・ジョン、そしてグラハム・ナッシュといった、時代を超えた美しいメロディ・ラインを生み出すアーティスト達に並ぶ存在として絶賛されるほど。
そんな彼らが、2016年の前作『EVERYTHING AT ONCE』に続く、約4年振りとなる最新作『10 SONGS』を完成させた。フランと、コールドプレイなどを手掛けるロビン・ベイントンとの共同プロデュースにより、2019年から2020年にかけてRAKスタジオにてレコーディングが行われたこの作品は、人生がどのように愛と出会い、そしてその愛によって困難な時を乗り越える力を持つことができるのか…、そんな想いをメロディとサウンドで綴った、非常に美しいアルバムに仕上がっている。約25年の間同じメンバーで活動を続けてきたその結束力が生み出す魔法のような音空間が、ここに存在しているのだ。(1/2)
最近のポップ/ロック・シーンにあるような、10人のライターが書いた10曲をいいとこどりして収録するのではなく、自分から生まれてくるメロディをしっかりと見つめ、一人で10曲を創り上げるそのスタンスは、真のアーティストだからこそなしえる偉業だと言えるのかもしれない。どんな状況にも動じることなく自分たちの道を、自分たちのサウンドを積み上げてきたこのトラヴィスは、この通算9作目となる最新作で、英国が誇る最も素晴らしいメロディ・メイカーとしての存在感をより強くし、そのサウンドを世界に鳴り響かせることとなるのだ。(2/2)
構成数 | 1枚
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1.[LPレコード]【A面】
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1.Waving at the Window
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2.The Only Thing (feat. Susanna Hoffs)
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3.Valentine
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4.Butterflies
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5.A Million Hearts
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【B面】
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1.A Ghost
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2.All Fall Down
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3.Kissing in the Wind
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4.Nina's Song
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5.No Love Lost
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『12 Memories』(2003年)ばりに素っ気ない表題ながら、フラン・ヒーリーが全曲を単独で書いたアルバムがそれ以来となれば、意味のあるタイトルにも思えてくる。コールドプレイやマムフォード&サンズのエンジニアを務めるロビン・ベイントンを共同プロデューサーに迎えた4年ぶりの新作。それゆえかアメリカーナ調の意匠もあれば、ブレイク期を思い出させる美しいメロディーもある。スザンナ・ホフスとの"The Only Thing"が収穫。
bounce (C)出嶌孝次タワーレコード (vol.443(2020年10月25日発行号)掲載)
