<<復刻!>>ウディ・ショウ最後期のスタジオ録音を収録した激レア音源
カナダ出身、近年の来日公演でも名手ぶりをみせたスウェインソン
88年Concordでリリースされつつ長い間、入手困難であった音源を復刻
ショウ&ジョーヘン、重量級のフロントが骨太で熱い演奏を繰り広げる
80年代の力強いストレート・アヘッド・パフォーマンス!
Celler Liveを運営するコリー・ウィーズによるヒストリカル・レーベル第4弾となる作品は、1988年にConcordからリリースされたものの、廃盤になって久しく、激レアと化していたニール・スウェインソンによる硬派ストレート・アヘッド作品!!
ブリティッシュ・コロンビア州に生まれ、70年代終わりにトロントに移住したスウェインソンは、日本ではジョージ・シアリングのバッキング・ベーシストとして名をあげ、トミー・フラナガン、リー・コニッツ、ジェームス・ムーディといったレジェンドを始め、ダイアナ・クラール、ナンシー・ウィルソン、メル・トーメといったシンガーのバックもつとめている質実剛健の名手。1955年生まれ(現在64歳)、近年もロバータ・ガンバリーニ、ジーン・ディノヴィらと来日し、ジーン・ディノヴィとの横浜赤レンガ倉庫での演奏は『Flower of the Night』として作品化されている。
本作は、ウディ・ショウの最後期のスタジオ録音であり、ジョー・ヘンダーソンとの重量級のフロントで、ピアノ・トリオをバックとして絶好調な演奏を記録した名盤!
70年代以降、フュージョンや、クロスオーバーな音楽が流行しても、一徹、実直にハードなジャズを貫き通したウディ・ショウ。近年は、その未発表作品も多くリリースされて、再評価も進んでいるところですが、この日のショウの演奏にはひときわ艶があり、鋭いハイノートもヒット!一方、ウォームかつ骨太な音色と共にダイナミックなソロをみせるジョー・ヘンダーソンも硬派な演奏。滋味のあるバラード演奏「Don't Hurt Yourself」を含め、ハードバップ/新主流派/モード・ジャズの黄金時代から20年の時を経つつ、その音楽の美学をリスペクトし続け、真正面から相対したアーティストの気概が満ちています。
今回の作品化で、CDにはボーナス・トラックとして"Labyrinth"を追加。
楽曲は、「Homestretch」をのぞき、スウェインソンのオリジナルで、スウェインソンのコンポジションの才能にも注目!一過性のセッションとは違う、80年代の熱く、力強いパフォーマンス。しびれます!
発売・販売元 提供資料(2020/06/12)
ウディ・ショウ、ジョー・ヘンダーソンをフロントに据えたニール・スウェインソンの88年作品が復刻。70年代、フュージョンやクロスオーヴァーの流行以降も硬派にストレートなジャズを貫き通したウディ・ショウ。1989年、44歳という若さでこの世を去ってしまったのが余りにも惜しい、彼の力強いパフォーマンスが光る後期の名演。ピアノ・トリオをバックに、ジョー・ヘンダーソンとの2管の相性は抜群で、ウォームかつ骨太な音色で実に爽快な演奏を繰り広げている。ショウのリーダー作かの如く語ってしまったが、収録曲はほぼスウェインソンのオリジナルで、そのコンポジションも見事だ。
intoxicate (C)栗原隆行
タワーレコード(vol.148(2020年10月10日発行号)掲載)