アメリカの前衛的ブラック・デスメタル・バンド=IMPERIAL TRIUMPHANT(インペリアル・トライアンファント)の4thアルバム『Alphaville』
米国ニューヨークが誇る前衛的なブラック・デスメタル・トリオ=IMPERIAL TRIUMPHANT(インペリアル・トライアンファント)。これまでに『Abominamentvm』(2012年)、『Abyssal Gods』 (2015年)、さらに『Vile Luxury』 (2018年)という3枚のアルバムをリリースしている。その中で突出した個性を持つのが前作『Vile Luxury』(2018年)だ。3人の故郷であるニューヨークシティに敬意を表したフルアルバムは、前代未聞の大胆な手法でジャズの要素を自らのスタイルと融合させた怪作であり話題を呼んだ。その後レーベルをCentury Mediaに移籍して初となる作品が『Alphaville』である。Zacharyは今作について「これまで取り組んできた作品のなかでも『Alphaville』は最も洗練された誇り高きものになった」と語る。
今作も比類なき技術、卓越性と前衛的な世界を我々に突きつける強烈な作品だ。全く先の読めない楽曲展開はもちろんのこと、暴虐的なサウンドが全てを無慈悲に飲み込んでいく。作品は90秒以上にわたって続く不穏なノイズを打ち破る、雨あられのような不協轟音で幕を開けるオープニング・トラック「Rotted Futures」から凄まじい怨量で聴くものを圧倒する。和太鼓を彷彿させる和の音色を取り入れた「City Swine」、前作のスタイルを踏襲した「Transmission To Mercury」はジャズとブラックデスメタルの融合をより進化させた強烈な仕上がりだ。
さらに今作にはVOIVODの「Experiment」、さらに70年代から活動している正体不明の前衛・実験的音楽グループTHE RESIDENTS「Happy Home」のカヴァーが収録されている。アルバムのアートワークを手がけたのはZbigniew M. Bielak(GHOST、DEICIDE、 WATAIN)。バンド史上最高傑作にビジュアル面で大きく作品に貢献している
発売・販売元 提供資料(2020/07/03)