チャンチャ・ビア・シルクイートと共にアルゼンチンの新世代シーンを代表するプロデューサーとなったバリオ・リンド。『Camino De Flores』のヒットでフロアやベッドルームの垣根を越え支持を広げたエル・ブオ。ふたりのジョイント・プロジェクト=ヒストリー・オブ・カラーによる初アルバムが完成。
美メロあふれるオープニングのM1「Cerro Abajo」、アンディ・オットーや安東ウメ子でおなじみPingipungレーベルからの新作も好評だったVoodoohop一派のM.RuxとのコラボM2「Nachtwanderung」、艶やかなシンセに声ネタをまぶしたM3「Viva la Convolucion」、ダビーなM4「Sugarcane」ほか、冒頭からバラエティ豊かなめくるめく音の絶景をご堪能いただけます。
M7「Cinco y Cuatro」では二コラ・クルース新作にも参加しさらなる躍進が期待されるポルトガルの新鋭Magu Piがマリンバでゲスト参加。
内省的でありながらも多幸感がにじみ出る。郷愁を帯びつつもどこか未来的でハイフィデリティな輝きがある。ふたりのそれぞれの作品とはまた違ったユニークなコントラストが得も言われぬ不可思議な後味を残してくれます。エレクトロニック音楽、南米フォルクローレ、シンセ、ダブ、オーガニック、チルアウト、アンビエントにバレアリック、そのたぐいまれなミクスチャでニコラ・クルース以降の現行シーンを次なるステージへと引き上げるエポックメイキングなリリース。
バリオ・リンドとエル・ブオのふたりが共同主宰する「Shika Shika」レーベルからのリリース。
日本盤CDのみボーナストラック2曲収録(Shika ShikaのファーストEPの楽曲とM.Rux楽曲「In the Hold」のヒストリー・オブ・カラーによるリミックス)。
発売・販売元 提供資料(2020/07/03)
エレクトロニックや世界音楽の垣根を超えた真にボーダーレスなリリースで躍進を続ける<Shika Shika>レーベルの主宰者ふたりによる夢のジョイント・プロジェクト=ヒストリー・オブ・カラーの初アルバムが完成。バリオ・リンドの南米フォルクローレとエル・ブオの夢見チルアウト、両者のセンスが見事に融合し内省的であるのに多幸感あふれた、見たことのない新しい音の景色を作り出すことに成功。Voodoohop一派の M.Ruxと 二コラ・クルース新作にも参加していた新鋭 MaguPi がゲスト参加。 (C)RS
JMD(2020/06/09)
ZZKから2014年に発表されたエル・ブオとバリオ・リンドのコラボEP『History Of Colour』から約6年、ついにヒストリー・オブ・カラーとして待望のアルバムがリリース。その間にどちらもソロ作品を複数枚リリースし、エル・ブオはリミックスでも名を広め、バリオ・リンドは主宰するシカ・シカで新たな才能をフックアップするなど、いまやどちらもニコラ・クルースと並びシーンを代表する重要な存在となった。その2人から届けられたこのアルバムは、都会の人工的な冷たいフロアも一気に熱帯雨林の空気に一変させる、深く深く森の奥へと誘われるようなディープなエレクトリック・フォルクローレだ。暗い森の中でこの音に包まれて、無心でゆらゆらと揺れていたい……ちょっと蒸し暑い真夏の夜のサウンドトラック。
bounce (C)長谷川義和
タワーレコード(vol.440(2020年7月25日発行号)掲載)