武道館公演直前の2018年末、初のベスト盤『THE BEST ALBUM』、日本初の筋トレアルバム『IRON SPIRIT』と、怒涛の連続リリースから約1年半振り、般若の最新アルバムが完成。 (C)RS
JMD(2020/06/30)
2018年11月に発表したキャリア初のベストアルバム『THE BEST ALBUM』、12月に発表した日本初の筋トレアルバム『IRON SPIRIT』、そして2019年1月の日本武道館でのワンマンを経て発表される本作。
先行でミュージックビデオが公開された、中国スーパー雑技団とのコラボで独自の世界観を繰り広げる痛快無比な"イキそう"、真逆のベクトルで攻めの姿勢を表現したドラマティックな"INTRO"をはじめ、般若らしさが詰め込まれた作品となった。映画・TV・CM...今春にはファンとの新たな交流の形を求めて会員制ファンサイト「来れたら来て」を立ち上げるなど、ブレずに進化し、そして実直に活動を続ける孤高にして最ッ低のMC:般若の最新形。
生産限定盤はミュージックビデオとメイキングなどを収録したDVD付属の2枚組。
発売・販売元 提供資料(2020/06/29)
初のベスト盤も含むリリース・ラッシュの2018年、目標の日本武道館ワンマンを敢行した2019年、と進行形の歩みに節目を刻んだ般若が、12曲入りの通算12作目を投下。素っ気ない表題が示すように、よりシンプルに削ぎ落とした表現で歌心を深めた楽曲群は、こざっぱりしたリリックの温かみも相まって自然に統一感を湛えて響いてくる。PENTAXX.B.Fによる硬派な先行カット"INTRO"から、毒々しいリフ引用にニヤリとさせられる"SORIMACHI"、豪華夫陣で臨む"花金ナイトフィーバー Pt.2"まで硬軟取り混ぜた楽曲が並び、とりわけリリカルなKiwy製の"俺たちの曲は流れてる"に象徴される素朴な眼差しはラストの"手"に至るまで揺るぎなし。ラスボス感よりチンカスとしての最低な独自性を貫いた快作だ。
bounce (C)轟ひろみ
タワーレコード(vol.440(2020年7月25日発行号)掲載)