スローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第9弾がスタート!
今回のシリーズでは2001年から2003年にかけての未発表音源がリリースされる。
この時期ははメルツバウのコンピューターを用いた作風の中でも知名度の高い『Dharma』(2001)、『Merzbeat』(2002)、『A Taste Of...』(2002) などの作品が発表された時期にあたる。本作『Material for Structure I』では1トラック50分の中で様々な音の交錯が試みられており、コンピューターを用いた演奏表現が成熟/多様化していることが伺える。
これまで8つのシリーズがリリースされているスローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第9弾に突入。今回のシリーズでは2001年から2003年にかけての未発表音源がリリースされる。
99年から00年代半ばまでメルツバウの制作においてはコンピューターがメインとなっているが、2001~2003年はこの作風の中でも知名度の高い『Dharma』(2001)、『Merzbeat』(2002)、『A Taste Of...』(2002) などの作品が発表された時期にあたる。
本作『Material for Structure I』は2002年に録音され未発表となっていた音源。
1トラック50分の中で様々な音の交錯が試みられる一種のミックス音源のような成り立ちの作品で、前半では反復の要素が色濃く、徐々にカオティックな音の雪崩へと発展していく。特に前半での反復要素の用い方は即興的に動くノイズに対しそれを下支えするような役割ではなく、十分な厚みを持ったノイズサウンドが丸ごと反復的な律動を持ち、かつそれが複数重ねられるとういう形態となっており興味深い。
また中盤以降では周波数にランダマイズが加えられた電子音が空間を彩るなどコンピューターによって効率的に生成が可能になったサウンドも随所に用いられている。そして中盤以降で表れるノイズには90年代のアナログな機材構成から生み出されていた即興的かつ触覚的な動きにも劣らないフリーキーさが聴き取れ、コンピューターを用いた演奏表現が成熟/多様化していることが伺える。
発売・販売元 提供資料(2020/05/29)