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在庫わずか| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 2020年07月18日 |
| 国内/輸入 | 輸入 |
| レーベル | Challenge Classics |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | CC72842 |
| SKU | 608917284225 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 01:08:13
【曲目】
J.S.バッハ:フーガの技法 BWV1080(ベルリン自筆譜版)
[1] コントラプンクトゥスI (基本形による単純フーガ)
[2] コントラプンクトゥスIII (反行形による単純フーガ)
[3] コントラプンクトゥスII (基本形による単純フーガ)
[4] コントラプンクトゥスV(反行形を伴うフーガ)
[5] コントラプンクトゥスIX(12度対位法による対主題と基本形によるフーガ)
[6] コントラプンクトゥスX(10度対位法による2つの対主題と反行形によるフーガ)
[7] コントラプンクトゥスVI (反行、縮小を伴うフランス様式によるフーガ)
[8] コントラプンクトゥスVII (反行、拡大と縮小を伴うフーガ)
[9] 8度のカノン
[10] コントラプンクトゥスVIII (3声の3つの主題によるフーガ)
[11] コントラプンクトゥスXI (4声の4つの主題によるフーガ)
[12] 反行と拡大によるカノン
[13] コントラプンクトゥスXIIa(4声の鏡像フーガ・正立)
[14] コントラプンクトゥスXIIb(4声の鏡像フーガ・倒立)
[15] コントラプンクトゥスXIIIb(3声の反行形を伴う鏡像フーガ・正立)
[16] コントラプンクトゥスXIIIa(3声の反行形を伴う鏡像フーガ・倒立)
[17] 3つの主題によるフーガ(未完)
【演奏】
アッカデミア・ストゥルメンターレ・イタリアーナ
[ロゼッラ・クローチェ(ヴァイオリン)、
アルベルト・ラージ(指揮、トレブル・ヴィオール)、
クラウディア・パセット(テノール・ヴィオール)、
パオロ・ビオルディ(バス・ヴィオール)、
ミケーレ・ツェオーリ(ヴィオローネ)、
ルカ・グリエルミ(オルガン)]
【録音】
2019年9月10-13日/イタリア、ヴェローナ、ナザレス教会
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息子と社会問題に巻き込まれ、中学卒業時同様、高校卒業後の進路も不透明で、冬道を歩きながら〈フ―ガの技法〉は何度も脳裡に流れてきた。今でも、重い孤立感と厚い疎外感が、駅の人混みの中を歩くと、心身を取巻き出す。
更に鑑賞を深化させたいと願い、本盤の演奏意図に共感し迷わず購入した。研究態度や指針に賛同すると傾聴の腰の入り方が違ってくる。伊人の演奏が好きな理由の一つでもある。
解説は、研究動向と楽曲分析の詳細を簡潔にオルガン担当ルカ・グルミエル氏が執筆、主宰アルベルト・ラ―ジ氏による演奏の企画意図が記されている。読み応えがあり、他の録音の解説の繰り返しではない、本質的な知識を得ることができる。
例によって、遺憾ながら、私は基礎知識不足で、理解が及ばない水準故に、相変わらず感覚で聴いている。
基底も骨格も確かな演奏で、円滑と調和に優れた声部の連動、理知的な趣に聴こえるのだが、私の心情に寸分違わぬと感じるほど添い、感傷へ傾き陥らない効能。浴すると、動的で広大な作品空間に過ごし、胸の塞ぎが緩解してゆく。悲歎や悲愁や憂愁はそのままに、良識の欠落や無神経でなければ、恐らく多くの人が経験する推察可能な人生の局面と心情として、鬱屈や滞留から解放し、生活の進行を亨して行く。
ヨハン・セバスチャン・バッハの誕生日(1685年3月31日)に。