UKベース・カルチャーから生まれた刹那と哀愁のエレクトロニック・デュオダークスター最新アルバム発売!!
ジェイムス・ブレイクやマウント・キンビーと並んで、UKダブステップのポスト・ムーヴメントの一翼を担った実力派デュオ、ダークスターが5年ぶりとなる最新アルバムをリリース!
ポスト・ダブステップ・クラシックの一つ「Aidy's Girl Is A Computer」を収録したデビュー作『North』(2010年)の内省的な広がりから、『News FromNowhere』(2013年)で描いた社会のユートピア的ヴィジョン、『Foam Island』(2015年)におけるブレグジット以前の北イングランドの比類なき強さまで、そのヴィジョンにプログレ、アンビエント、テクノ、ヒップホップ、グライムといったUK音楽史の普遍的なコンテンツを融合させてきた彼らが最新作で臨んだのはブレグジット後の日常がかかえる傷心や美しさを捉えること、個人がどのように政治に携わることができるかというストレートに自身をさらけ出した内容となった。
エモーショナルなトラックと不吉なものにまつわるリリックの対比が美しい「Wolf」、2ステップを重厚にピッチダウンした「Jam」といった先行曲をはじめ、The VoidやPlastic Peopleといったロンドンのクラブで開催されていたミレニアル初期のダンスパーティに思いを馳せる「Tuesday」、「Forest」や「Blurred」といった前向きなアンビエント・トラックまで全9曲を収録した本作は今まで以上に甘美な憂鬱を表現したトラックとウェイリーのひたむきなヴォーカルとがうまく調和されている。
発売・販売元 提供資料(2020/05/08)
ポスト・ダブステップのムーヴメントの流れでジェイムス・ブレイクやマウント・キンビーらと共に出現したユニットによる5年ぶり5作目。今作からオリジナル・メンバーのみのデュオ体制に戻って原点回帰し、さらなるオリジナリティーを磨き上げることに成功した模様。物憂げなヴォーカルを軸に、時にエモーショナル、時にアンビエントな表情を見せるトラックとの調和は穏やかな聴後感をもたらしてくれる。
bounce (C)藤堂てるいえ
タワーレコード(vol.439(2020年6月25日発行号)掲載)