数々のプロデュースワーク、リミックスワークで高いプロップスを集めて続けているgrooveman Spotが、自身の現在進行形のビート・ライフをアウトプットするソロ・アルバム・シリーズの4作目にして最終章と噂される『Resynthesis (Yellow)』を完成。
ヒップホップ・シーンに一石を投じる重要作がここに!
向井太一、iri、あっこゴリラ、ZORN、Daichi Yamamoto、B.I.G. JOE、eill、酒井尚子などプロデュースやリミックスワークを手掛けた2019年。
オーバーグラウンド作品を対比し自らのバックボーンであるディープなヒップホップ、メロウなヒップホップソウルを軸に構成された今回のシリーズ4作目は正に陰と陽を表現したバランスの良い内容になっている。大阪在住のビートメイカー、トークボックスプレイヤーであるKzyboostが参加した何ともメロウでエモーショナルなアーバンヒップホップの「Waitin' 4」、大阪在住の人気バンドSoulflexのサックスプレイヤーKenT が参加したこれまたL.A.の風が吹くメロウヒップホップ「4 Ever」、ロウでエレクトリックなベースミュージックを落とし込んだ「AC Namul」、「Roc Roc」「Groaner310」、レゲエ、ダブを落とし込んだ「Irie Drum」「Escape」、ダンサブルなニューファンクサウンド「Da La La」「G-Shot」、ジャジーなピアノが心地よいメロウヒップホップ「White Dream」「Angel Heart」などバラエティーに富んだ内容。ビートシーンやストリートダンサーにも出真ん中であろう22曲!
発売・販売元 提供資料(2020/04/23)
2019年はiriやDaichi Yamamoto、向井太一、B.I.G.JOE、eillらの楽曲を手掛け、2020年に入ってからはMahyaとのコラボ曲も最高だった名前通りのグルーヴ野郎が、趣味性の高い創作を通じて己の本質を解放するビート・アルバムのシリーズ第4弾をリリースした。大ネタの寸止めファンク"Da La La"や曲名そのまんまな"Biz Flip"などニヤリとさせるスケッチもあれば、KenT(Soulflex)のサックスをフィーチャーしたメロウな"4 Ever"のような曲っぽい曲(?)もあり、ダビーな"Irie Drum"からブロークンな"Remember"まで日々進行形のビートメイクがディープに追求された全22曲。Kzyboostのトークボックスとレイドバックする"Waitin' 4"や夏の狂おしさが轟く"Baby"など、暑い季節に重宝しそうなのは言わずもがな。
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.439(2020年6月25日発行号)掲載)