Like a House on Fire＜Opaque Pink Vinyl＞

困難な道を歩んだものこそが、最高な物語が創り出す素晴らしい宝を手に入れることができる…
絶大な人気を誇るUK産スクリーモ・アクト、アスキング・アレクサンドリア。圧倒的支持を誇るカリスマが、スタジアム・ロックへの野望とメタリックなエネルギー、そしてエレクトロニックなエクスタシーとを危険を顧みずに大胆に融合させた威風堂々たるサウンドを鳴り響かせる新作『LIKE A HOUSE ON FIRE』、遂に2枚組アナログ盤となって登場!
燃え堕ちた灰から生まれる不死鳥のごとくまばゆい光を放つこの新作で、彼らはさらなる高みへと昇っていくのだ…!

2008年にバンドとしての活動をスタートさせて以降、ヘヴィ・サウンドと強烈なスクリーム、そこにダンス・ミュージックの要素を織り交ぜたメタルコア・サウンドを鳴らし、次世代のヒーローとしてシーンに圧倒的存在感とともに君臨する、イギリスはノッティンガム出身のアスキング・アレクサンドリア。作品毎に80年代や90年代のハード・ロックやメタルの比重を増やしながら全世界にファンを増殖させ続けてきた彼らが、大胆にもスタジアム・ロックへの野望を自らのサウンドと融合させた威風堂々たる新作『LIKE A HOUSE ON FIRE』を完成させた!

デビュー当時から危険すぎるほどにハイブリッドなサウンド・スタイルを吐き出し、作品のリリース、そしてそれに伴う膨大な数のツアーを行いながら彼らの存在を世界中に知らしめ、ファン層を拡大させていった彼ら。困難な道を歩み続けながらも「Not The American Average」や「Final Episode」といったヒット曲を放ち、2011年作品の『RECKLESS & RELENTLESS』、2013年の『FROM DEATH TO DESTINY』、そして2016年の『THE BLACK』と、3作連続で全米チャートTop 10入りを記録、世界五大陸を横断するヘッドライナー・ツアーや、ガンズ・アンド・ローゼズ、グリーン・デイ、アヴェンジド・セヴンフォールド、アリス・イン・チェインズ、スリップノットといったアーティスト達とステージで圧倒的存在感を世界中に見せつけ、シーンに圧倒的存在感を持つアーティストへと成長していった。

2017年にはオリジナル・ヴォーカリストのダニー・ワースノップが電撃復帰を果たし、まさに心機一転の意気込み溢れるセルフ・タイトル・アルバム『ASKING ALEXANDRIA』を発表、「Into The Fire」や「Alone In A Room」といったバンド史上非常に大きな成果を上げたシングル曲を収録したこの作品で、彼らはより大胆な方向性をシーンに提示したのだが、そのスタイルをさらに推し進め、より巨大なスタジアム・ロック的サウンドをも手中に収めた楽曲で世界に勝負を挑むアルバムが、この新作『LIKE A HOUSE ON FIRE』だ。(1/2)

通算7作目となるこの新作『LIKE A HOUSE ON FIRE』は、前作同様マット・グッドをプロデューサーに起用し、シャインダウンやパパ・ローチらと共に行った2019年のツアーの合間を縫ってレコーディングが行われた作品。2020年2月に新曲「They Don't Want What We Want (And They Don't Care)」を公開、ダニーのキャッチーな歌声とミドル・テンポなヘヴィ・リフ&リズムがたまらないこの楽曲に続き、3月には彼らの持ち味の一つでもあるエレクトロな要素を現代風に取り入れた「Antisocialist」、4月には「Down To Hell」、そして5月には「House On Fire」を次々公開、期待感をあおりながら5月15日にまずデジタルでこの新作がリリースされたのだが、その大胆なモダン・テイスト・ロック・サウンドを提示したこの新作が、遂にアナログでリリースされることとなった。

今作に関し、ベン・ブルース(g)はこうコメントを残している。
「今の俺達は、まるで火が付いた家みたいに燃え上がってるんだ。デビュー・アルバム以降、このアルバムが一番楽しんで作れた作品さ。俺達は最高な状態なんだ、偉大なるものは灰から飛び立つのさ。俺達にはいい時も悪い時もあった。ドラッグで全てをぶち壊すことだってできたかもしれないけど、俺達はそんなことはしない、進み続けて、何度でも立ち上がっていくんだ。誰にも邪魔されず、自分自身を信じ続け、そして自分自身の道をしっかりと歩んでいく。アスキング・アレクサンドリアのメンバー5人全員の愛と情熱が詰まったアルバムなのさ」(2/2)

The stalwart British rockers sixth full-length effort, Like a House on Fire sees Asking Alexandria continuing to distance themselves from the screamo/metalcore scene in which they were forged. While much of the uncompromising heaviness remains, that aggression is tempered by a willingness to measure the sonic possibilities of melody with a much longer yardstick than in the past. Bursting at the seams with 15 tracks, Like a House on Fire could have benefitted from some pruning, since its as protracted as it is sonically and stylistically diverse. Commencing with the titular cut, a stadium-filling anti-anthem that effectively imbues the groups trademark power and melodic angst with a radio-ready modern rock sheen, the LP cycles through a multitude of genres before coming to rest on the sugary and sleazy electro-pop closer Lorazepam. A predilection towards electronics has always been in the bands wheelhouse, but Like a House on Fire is positively voltaic, with every palm-muted riff and beefy breakdown being carried along by a cavalcade of loops, programmed beats, and moody synth pads. Pizzicato digital string plucks accompany the verses of the otherwise hulking One Turns to None, opaque tendrils of contemporary R&B weave themselves into Its Not Me (Its You) and Heres to Starting Over, and token power ballad I Dont Need You -- a duet with social media star Grace Grundy -- even flirts with modern country. Still, there are plenty of muscular and grandiose moments to be found here, many of which (Down to Hell, Antisocialist, The Violence) retain the scope and seismic heft of the groups earlier works. That said, no longer wading into the mainstream, Asking Alexandria have officially gone swimming, and itll be up to longtime fans to decide whether or not the water is fine or not. ~ James Christopher Monger

これは驚いた。ダニ・ワースノップ(ヴォーカル)復帰後の2枚目になるこの新作で彼らは大胆な変化を遂げた。ハード・ロック風味の前作から一転、エレクトロニクスを前面に押し出し、大ぶりのリズムを用いたスタジアム・ロック然とした曲調で勝負。メロディーの比重を高めたシンガロング必至のナンバーはどの曲もキャッチーな魅力をアピールしている。冒険心を忘れず、曲の良さでねじ伏せる力業が光った一枚だ。
bounce (C)荒金良介