Triptykon with the Metropole Orkest(トリプティコン・ウィズ・ザ・メトロポール・オルケスト)
30年に渡り囚われていたレクイエムの呪縛から解き放たれた瞬間を収めた歴史的ライヴ作品 『Requiem (Live At Roadburn 2019)』
スイスのメタル・バンド、HELLHAMMER、CELTIC FROSTを渡り歩いてきたTom Gabriel Warriorが2008年に辿り着いた最後の地=TRIPTYKON(トリプティコン)。これまでに『Eparistera Daimones』(2010年)、 『Melana Chasmata』(2014年)という圧倒的作品を世に遺している。そのTomが30年に渡ってこだわり続けてきた"Requiem"を終結させた瞬間を収めたのが『Requiem (Live At Roadburn 2019)』だ。今作には2019年4月12日金曜日、オランダのRoadburn Festivalのメインステージにてフルオーケストラを従えて披露された貴重なパフォーマンスが収められている
。3章で構成された46分に渡るレクイエムを紐解くと、「Rex Irae」はトムが22歳のときに書かれた最初のピースで、CELTIC FROST時代の『Into the Pandemonium』(1987年)に収録されている。その後、3部作を作品化にする動きもあったがレーベルとのトラブルに見舞われ未完に終わっていた。月日が流れ、トムが38歳になった2002年に書き上げられたのが「Winter」。これはCELTIC FROSTの作品『Monotheist』(2006年)で聴くことができる。そして今作の根幹部分となる中間部の「Grave Eternal」は54歳のときに仕上げられた集大成ともいえる最後のレクイエムとなる。
この3部作をパフォーマンスするという壮大な構想を実現させるために招かれたのは、オランダの名門メトロポール・オーケストラと、DEVIN TOWNSEND PROJECT、DARK FORTRESSの作品に参加しているチュニジア人の女性シンガーSafa Heraghiだ。さらに、DARK FORTRESSのヴォーカリストとしても知られるFlorian Magnus Maierがオーケストラ・パートのアレンジを手がけるなど、盤石の布陣でステージに挑んでいる。収録されている3曲がライヴで披露されたのは史上初めてのことだ。それが歴史的な瞬間であることは、会場内に張り詰めた緊張感と終演後の鳴りやまない拍手と歓声が物語っている。
発売・販売元 提供資料(2020/04/10)