ラッキー・ミー、ニンジャ・チューンなどへのミックス提供、ボイラールーム出演やBONOBOのサポート・アクト等をこなし、天才ビートメイカーとも評されたフォテー。2017年リリース『オニズム』に続くセカンドアルバム、『ウォーキング・アワー』をリリース。
ニューヨーク出身のプロデューサーPhotay。9歳の時にAphex Twinを聴き音楽に目覚め、その数年後、西アフリカ、ギニアで民族音楽と出会いPhotayとして活動を始める。そこで得たポリリズムの知識、またフィールドレコーディングを行いサンプリングを使うサウンドメイキングが彼の特徴だ。
今回のアルバムには、LA音楽シーンの最重要プロデューサーCarlos Nino、ニューエイジ/アンビエント・ミュージックの伝説的存在Laraaji、MetronomyのメンバーであるMichael Lovett、Dirty ProjectorsやAva Lunaの作品に参加経験を持つ女性ボーカリストFelicia Douglass等多くの実力者がゲストミュージシャンとして参加している。モジュラーシンセの名器ブックラのミュージック・イーゼルをベースとしたエレクトロサウンドだけではなく、生ギター、生ピアノ、またPhotay自身がプレイした生ドラムといったアコースティックサウンドも取り込まれている。
発売・販売元 提供資料(2020/06/29)
ラッキーミーからの作品などで注目を集め、満を持してリリースした2017年の初作『Onism』はその年の名盤としてメディアに取り上げられるほどの傑作だった。
それから3年、ついにセカンド・アルバムの到着だ。流石と言える多彩なビートに加えて、ストリングスとピアノが美しいアンビエント~エレクトロニカなど、ベッドルームとフロアを横断する内容。ゲストにカルロス・ニーニョが参加している点も見逃せない。
bounce (C)長谷川義和
タワーレコード(vol.439(2020年6月25日発行号)掲載)